日本は大丈夫?LAで寿司ネタ偽装(偽装魚)が横行しているらしい

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

日本でも偽装魚の噂が後を絶ちません。ネット上の都市伝説のような気もしますが、例えば、スズキがナイルパーチとか、ししゃもがキャペリンかカペリン(樺太ししゃも)、あるいは、鮭が虹鱒とか、色々あるようです。イクラと言ってマスの卵とかだったら確かに嫌ですが、偽装魚でも味が変わらない、若しくは、コスパが良ければ文句はありません。

回転寿司は偽装魚の宝庫だと、まことしやかに囁かれていますが、確たる証拠もないのにそんな事を言っても良いのかと思えますが、ネタの味がそれを訴えてしまっているような気もするので、一概に荒唐無稽な妄想とも言えないのかもしれないとも言われています。

スポンサーリンク

LAでは寿司ネタが偽装だらけ!?

Study finds fish fraud runs rampant at L.A. sushi restaurants

今度ロスアンジェルスの寿司屋に行ったら、ハリバ(オヒョウ)を頼むのは止めましょう。たぶんそれ全然オヒョウではないからです。

UCLAとロヨラ・メリーマウント大学の研究者の新しい研究が、2012年から2015年にわたって、ロスの26の寿司屋の魚のDNAをチェックし、寿司ネタの47%が偽装されているのを発見しています。よかったのは、まぐろがほぼ必ずまぐろだったということです。鮭は10%の確率で偽装されていました。しかし、オヒョウは43オーダ、フエダイは32オーダー中、DNA テストが、研究者がいつも違う種類の魚を提供されていたことを明らかにしました。高級スーパーの1年間のサンプリングが、似たような偽装率を見つけ出し、おとり商法が消費者への売り渡し時ではなく、サプライチェーンのもっと初期の段階で起こっているかもしれないことを示唆しています。

スポンサーリンク

食品偽装が深刻

”我々が買っているものの半分以上が我々が思っているものとは違っています。”とUCLAの生態学・進化生物学教授で、Conservation Biology誌に掲載された今回の研究論文の統括著者でもある、ポール・バーバー氏は言っています。”偽装魚は、不慮の事故の可能性も確かにありますが、私は、いくつかのケースで、サプライチェーンのどこでそれが始まっているのか知ることは難しいのですが、偽装が間違いなく故意に行われているのではないかと疑っています。私は、私達が、確かにいくつかの偽装を見つけるだろうとは思ってはいましたが、それが一部の魚種でこんなに多いとは思ってもいませんでした。”

違う魚が料理皿に乗っているのが腹立たしい問題というだけではなく、乱獲を制限している環境規制を弱体化させたり、予想外の健康リスクをもたらしたり、消費者の購入意思に干渉したりもしていると、研究者達は言及しています。

4年以上にわたる研究で、bluefin tuna(クロマグロ)だけがいつも確実にクロマグロでした。48のツナサンプルのうちのたったの1つだけが実際にツナではなかった一方で、後でAtlantic bluefin tuna (大西洋クロマグロ)とsouthern bluefin tuna (ミナミマグロ)であると判明した、絶滅危惧IB種と絶滅危惧IA種に分類されている種の、2つのサンプルを含む、別の種類のマグロが時々入れ替わっていました。yellowfin tuna(キハダマグロ) は9注文中7つが違う種類のマグロで、ほとんどのケースで、絶滅危惧Ⅱ種で乱獲されているbigeye (ムツ) だったと研究者は言いました。鮭は比較的安全な選択で、47注文中たったの6注文だけが間違っていました。しかし、全てのオヒョウとフエダイのオーダーが DNA テストに失敗し、10ケース中9ケースで、飲食客が注文したオヒョウはヒラメが提供されました。約10オヒョウオーダー中の4オーダーが、乱獲か準絶滅危惧種と考えられている種類のヒラメでした。

いくつかの短期間の研究が、偽装魚が、一部厳しい規制のおかげで減少中であることを示唆していますが、今回の研究が、毎年一定した偽装があることを暴露し、海鮮物の誤同定が改善されていないことを示しています。今回の研究は、ロスでしたが、過去の研究は似たような問題を全米で検出し、UCLAの研究結果が、広い範囲で適用可能であることを示唆しています。”私達が買う物の正確な情報が得られないなら、インフォームド・チョイスができまないし、偽装量があまりにも多く一定しているので、寿司屋でさえもだまされているんじゃないかと勘繰りたくもなります。”

偽装魚は、消費者が絶滅危惧種や乱獲種の購入を控えようとしても、その努力を邪魔します。食事客にとって、特に、水銀含有量が高い魚を控えたい妊婦や小さい子どもは、偽装が、彼等の健康を害する可能性があります。一部の魚は他の魚より危険度が高く、生の刺し身のolive flounder(ヒラメ)に一般的な寄生虫が見つかり、それは、研究者の3分の1のオヒョウ注文に取って代わっていて、日本で多くの食中毒を引き起こしています。

スポンサーリンク

DNAバーコーディング

研究者は、ミトコンドリア遺伝子由来の部分的なDNA配列を使っている、DNAバーコーディングを使って、魚の正確な識別をしています。

DNA barcodingは、商品偽装を見抜くための人気急上昇中のツールになっています。

魚の偽装はどこの国でも問題になっているようですが、魚をよく食べる日本人にとっては他人事ではありません。日本だと産地偽装も多いので、色々な意味で、商品偽装が問題になっています。偽装は消費者の信頼を失うだけではなく、消費者の健康を害する危険性も有るので、もっと真剣にこの問題は扱われる必要があります。食品偽装は許されません。

スポンサーリンク
スポンサーリンク