未来予想、10年後の日本の姿を予測してみた

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今から10年4ヶ月後の2027年1月17日の日本はどうなっているのかを予測してみました。こういう予測を立てる時は、10年4ヶ月前の日本がどうたったかを調べることが、非常に参考になります。2006年5月17日は小泉政権下で日本はバブル以来の好景気に沸いていました。所謂いざなみ景気の真っ只中でした。

今からでは考えられないかもしれませんが、この年の7月に日銀はゼロ金利政策解除を決定しています。この時代は、日銀の異常な金融緩和なしでも経済が普通に回っていたと言えます。2年後に起きるリーマン・ショックは誰にも予測不可能でした。

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社会保障費の国庫負担

現在社会保障費の国庫負担は32兆円程度ですが、毎年1兆円増加していくと試算されているので、10年後には42兆円になっている計算になります。私は50兆円に膨れ上がっているだろうと予測しています。事故後10年以降、癌患者が増えるみたいな事を言われているので、2021年以降、原発事故の後遺症が本格的に出てくるだけではなく、世界大不況以降、日本社会が急速に病み始めているので、そのストレスによる健康被害は相当なものになるはずだからです。さらに今のままだと、社会保険や年金収入は大幅に減少します。そうならないために、ある時点で無茶苦茶な負担増を国民に課してくるでしょうが、それが日本経済に止めを刺す可能性が濃厚です。歳出を減らすか歳入を増やすかの選択を迫られた時、公務員は必ず国民負担を要求してくるので、簡単に想像がつきます。

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異常な公務員人件費

公務員の人件費(国家、地方、みなし)は現在35兆円程度と言われています。10年後この人件費が40兆円近くに膨れ上がっているだろうと思われます。つまり社会保障の国庫負担と合わせて何と90兆円です。10年後の国と地方の税収が現在の100兆円から80兆円まで落ち込んでいるだろうと予想されるので、もはや財政破綻は避けられません。というか、10年も待たずに日本は破綻しています。今のままだと120%の確率で財政破綻と経済崩壊が同時に訪れます。抜本的な公務員改革と社会保障改革無しに、日本がこの先生きのこる道はありません。

今や結婚して子を儲ける豊かな生活を送れるのは、一部の儲かっている企業の正社員か公務員だけとも言われています。プラス特殊な能力(起業家、スポーツ選手、芸能人、作家等)を持ち合わせている人達だけです。こんなふざけた話はありません。国民の大部分が貧しくなっている今の日本で、公務員だけが焼け太りしている現状は異常過ぎます。

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異常な金融緩和

今の尋常ではない異常な金融緩和が、今後10年続けられると予想するエコノミストはかなり少ないのではないでしょうか(いるかどうかも怪しい)。オリンピックまでという声が大勢を占めているのではないでしょうか。金融緩和の終了が日本の終了を意味しますが、言い換えれば、金融緩和は日本経済が崩壊するまで止められないということになります。止めても止めなくても日本は破綻するということになります。

株価維持は大事なことで、これはどの国もやっていることなので、日本だけが異常というわけではありませんが、日本の場合はやり過ぎという批判があることは確かです。それだけ日本が追い詰められているわけなんですが、株価維持に年6兆円も使うなら、半分の3兆円をワープア支援に回した方がはるかに日本経済には効果的です。しかし、それができないところに、日本の限界があり、日本が破綻する理由にもなっています。

ワーキングプア支援をすれば、低賃金労働に対するインセンティブができるので、人手不足の解消につながります。ワープア世帯でも子供を持とうとする世帯も増えるでしょう。出生数や婚姻数の増加にもつながるかもしれません。1億総貧困化に向かって驀進中の今の日本にそれを期待するのは無駄なのかもしれませんが。

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超少子化・超高齢化

これを語らずに日本の未来は語れません。超々少子高齢化と言った方がより正確かもしれません。2026年の出生数は80万程度まで落ち込んでいると予想します。2006年からの10年で出生数は9万人減っていますが、今後はこの数字は急減していきます。10年待たずに経済破綻が起きれば、10年後の出生数は絶望的な数字になります。

子供が激減すれば子供を対象に商売している企業には大打撃ですし、当然教師の数は大幅に削減されなければなりません。人口が減っていく過程で、高齢者が増えて、若年層が減っていく歪な人口動態が日本に止めを刺すのかもしれません。献血の2027年問題と言われているように日本は本当にやばいです。やばいなんてもんじゃありません。完全に終わってます。お先真っ暗とは正にこの事です。夢も希望もあったもんじゃありません。

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2027年の日本

団塊世代が全て75歳以上(後期高齢者)になっている一方で、出生数は絶望的な数字に陥り、若年層はさらに激減、もはや国家としての体をなしていない可能性さえありそうです。修羅の国のようになっていないことを祈るばかりです。相当悲惨な状態になっている事だけは容易に想像が付きますが、その頃には、10年一昔という言葉を日本人の全てが痛感させられていることでしょう。どうしてこうなった状態です。

日本の歴史に例えると、1572年の信玄率いる武田家と、1582年の勝頼率いる武田家に匹敵する違いが生じるかもしれません。西上作戦において、織田・徳川連合軍を三方ヶ原の戦いで撃破した武田軍が、それから僅か9年3ヶ月後に甲州崩れで滅亡するという、あまりにも悲劇的なな史実なのですが、日本もそうなる可能性が十二分にあります。

2020年夏のオリンピック終了後から日本人は坂道を転げ落ち始め、2025年までに確実に破綻を経験しています。そう考えると2027年は阿鼻叫喚の世界になっている可能性もあるので、心の準備だけは今からしておくべきでしょう。1574年、信玄でも陥落させられなかった高天神城を陥落させてこの世の春を謳歌していた武田勝頼が、1582年には天目山を失意のうちに彷徨っていた史実をよく考える必要があります。

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日本は余力は十分

とは言っても、日本にはまだまだ余力が残っています。企業貯蓄も250兆円あるし、対外資産も950兆円近くあります。さらに日本の技術力が相当なレベルにあることも確かです。日本が何か革命的な技術を開発できれば、日本の未来は一気にバラ色になります。それが人工知能なのか、遺伝子技術なのか、量子コンピュータなのか、核融合なのか、何であるのかは分かりませんが、日本人の底力を見られるかもしれません。今後日本が科学技術力で食べていくつもりなら、産官学が連携して、目標に向かって一丸になってリソースを集約していくべきだし、優秀な人間がその能力を思う存分発揮できる環境作りをしていく必要があります。ダイヤ原石も磨かなければただの石なので、ダイヤの原石を発掘しやすい、あるいは磨きやすい環境が、今の日本には要求されています。

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