公共の利益を促進させるには公務員が手本になる必要がある

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日本人は先進国の国民としての自覚があまりにも無さ過ぎると、他の先進国から猛烈に批判されることが多々あります。その原因は、日本人が未だに日本を後進国と考えているせいだと指摘する人々もいますが、実際は、公共の利益という概念に著しく欠けているのが原因で、特に、この国の公僕達が公共の利益よりも私利私欲で動いているのが問題で、国民の尊い血税で養われているこの国の公務員たちが、国民の手本になるべく、率先して公共の利益を優先するようにならなければ、国民に公共の利益の重要性を説くのは不可能です。公務員の利己主義から利他主義への意識変換が必要です。

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公益に対する協調性を培う方法

Dr. Felix Koelle, a research fellow at the Faculty of Management, Economics, and Social Sciences at the University of Cologne, and his team wanted to find out how the paradigm of reciprocity influences public goods. Participants (n = 876) in a series of experiments and simula-tions were asked to either maintain a public good or create a new one. Examples for the maintenance of public goods are sustaining natural resources like water, limiting CO2-emissions and fostering biodiversity. Examples for the provision of public goods are engagement in political activities, charity and volunteering

ケルン大学経営学・経済学・社会科学部研究員フェリックス・コエル博士と彼のチームは、互恵性規範が、公共の利益にどう影響を与えるかの解明を目指しました。一連の実験とシミュレーションの参加者達876人は、既存公益の維持か新しい公益の提供を依頼されました。公益メンテの例は、水などの天然資源維持、二酸化炭素排出制限、生態系多様性促進などで、新しい公益提供は、政治的な活動やチャリティ(慈善事業)、ボランティア活動などへの参加です。

The research team was able to identify two different types of cooperation. The majority of participants exhibited conditional cooperation. They were only willing to cooperate if other participants did so as well. The second group, so-called ‘free riders’, never participated in the maintenance or provision of public goods – no matter if others did. Participants were less like-ly to cooperate conditionally and more likely not to cooperate at all when they were exposed to a dilemma about maintaining a public good.

研究チームは、2種類の協調性があることを同定できました。過半数の参加者は、条件付きでの協力を示しました。彼等は、他の参加者たちも協力する場合のみ、協力を惜しみませんでした。もう1つのグループは、いわゆるフリーライダー(タダ乗り集団)で、たとえ、自分達以外の参加者が協力したとしても、公共利益の維持もしくは提供に協力することはありませんでした。参加者達は、公共の利益の維持に対するジレンマにさらされると、条件付きでの協調の可能性が低下し、全く協力しない可能性が高くなります(つまりフリーライダーが増える)。

二酸化炭素排出制限なんかは、人がやるなら俺もやる的な考えの人が多いのは確かです。地球の温暖化や気候変動を声高に叫ぶ人達が、二酸化炭素を排出しまくっているのが現状で、彼等は、その分お金を払っている(いわゆるcarbon offset/カーボンオフセット)と主張しています。政治家やハリウッドスターなんかがこの典型例で、自分達は大豪邸に住んで、プライベートジェットに乗って、やりたい放題やっておいて、庶民には生活の質を落とすように奨励しています。ほとんどの人達は、公益維持のジレンマ(本当にそういうことをやる必要があるのかというジレンマ)に陥ると、何もかもどうでもよくなって、やりたい奴だけやればいいといった、フリーライダーになってしまうようです。

なので、この国で公益を促進するには、公務員が手本になる必要があり、例えば、大災害が起きたときなども、莫大な手当(貴重な税金)を受け取らずに、無償で働くべきだし、金でしか動かないという利己的な私欲を捨てて、公僕として公益のために無償(手当無し)で働く必要があるということです。とは言っても、そんな志の高い人間は、そもそも公務員なんかにはならないだろうし、醜悪な事件を起こしては、連日紙面を賑わせている公務員がいかに多いかを考えれば、土台無理な話です。全ての公務員がそうではありませんが、そういう輩が多過ぎるのが、この国の凋落の原因でもあります。

参照サイトHigher levels of cooperation for provision than for maintenance of public goods

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