脳活動を巧みに操作して自信を高める?

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

自信は、例えば、ビジネス環境、政治や日常生活の多くの局面において、成功するためには欠かせない資質となっています。さらに、自信は、うつ病やアルツハイマー病等、その症状が、しばしば、患者が自身の能力を否定的に考えてしまうことで、さらに悪化させてしまう精神疾患における重要な側面でもあります。最近の神経科学における進歩が、脳の可塑性に脚光を浴びせていて、人生の晩年でさえも、可鍛性がある事を示しています。

スポンサーリンク

自信の強度を操作する

Manipulating brain activity to boost confidence

The international team developed a state-of-the-art method to read and then amplify a high confidence state using a new technique called ‘Decoded Neurofeedback’. This technique used brain scanning to monitor and detect the occurrence of specific complex patterns of activity corresponding to high confidence states, while participants performed a simple perceptual task.

「国際的なチームが、デコーディッドニューロフィードバックと呼ばれる新しい技術を使って、強い確信状態を読み取った後に増幅する最新鋭技術を開発しました。この技術は、参加者が簡単な知覚タスクを実行している間、強い確信状態に対応する活動に特有の複雑なパターンの発生を監視して検出するために脳スキャニングを使っています。」

In the training sessions, whenever the pattern of high confidence was detected, participants received a small monetary reward. This experiment allowed researchers to directly boost one’s own confidence unconsciously, i.e. participants were unaware that such manipulation took place. Importantly, the effect could be reversed, as confidence could also be decreased.

「トレーニングセッションで、強い確信のパターンが検出されるとすぐに、参加者達は少額報酬を受取りました。この実験は、研究者が、無意識に人の自信を直接的に高める事を可能にしています。換言すれば、参加者達は、そういった巧みな操作が行われていた事には、全く気づかなかったという事です。重要なことは、その効果が、自信が同様に弱められるので、反転可能であるということです。」

金銭報酬によって、人の確信度を向上させられるみたいです。逆に、人の確信度を下げるようにも誘導可能なようで、報酬次第でどうにでもできるようです。人間は現金ということなのかもしれませんが、高報酬を得ている人ほど自信に満ち溢れていますが、それは、自信過剰な人間だから高給取りになれるのか、高給取りだから自信家なのか、タマゴが先かニワトリが先かみたいな問題ですが、もちろん、自信があるから社会的に成功するわけで、自分に自信の無い人間は、何をやっても上手くいかない傾向があります。

“Crucially, in this study confidence was measured quantitatively via rigorous psychophysics, making sure the effects were not just a change of mood or simple reporting strategy. Such changes in confidence took place even though the participants performed the relevant task at the same performance level”.

「重要なのは、この研究における自信は、厳格な心理物理学によって量的に測定され、その効果が、ただのムードの変化や単純な報告戦略ではないことを念押ししているということです。参加者たちが、同じパフォーマンスレベルで関連タスクを実行していたにもかかわらず、そういった確信度における変化は生じていました。」

論文の詳細が記載されている日本語サイトがあるので、そっちを見た方がはるかに分かりやすいです。自信や確信が、外的要素によって、巧みに操作ができるという今回の研究成果が、さまざまな精神疾患の改善や学習効果を上げることにも応用可能なようです。

自己意識を本人が無自覚のうちに変容できるニューロフィードバック技術の開発 | お知らせ | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

スポンサーリンク
スポンサーリンク