家族と一緒に自然の中をチョロっと散歩するだけでも家族の絆深まる

現代の日本は家族の絆が相当に希薄になってきています。そんな希薄になった家族関係に嫌気が差した多くの若者たちは、昨今、家族を持つことすら拒否し始めています。その若者達の家族への絶望感が、超少子・超未婚社会の原因にもなっています。日本の家族の絆が希薄になるということは、人間関係自体が希薄になっているということで、それが、域が詰まりそうなこの国特有の閉塞感や、末期的な孤独社会・孤独死社会を作り出していると言われています。

たった20分の散歩が家族の絆を深める

Spending time together with family may help strengthen the family bond, but new research from the University of Illinois shows that specifically spending time outside in nature–even just a 20-minute walk–together can help family members get along even better.

家族と一緒に時間を過ごすことは、家族の絆を深めるのに役立つかもしれませんが、イリノイ大学による新たな研究が、特に、たったの20分の散歩でもいいから、自然の中で一緒に時間を過ごすことが、家族関係をより一層良好にしてくれる可能性がある事を示しています。

近所がコンクリートジャングルで自然がない場合は、車、電車、バス等で、自然豊かな郊外に出張るしかありませんが、自然散策にプチ家族旅行が重なって、失われつつある家族の絆を取り戻すことができるかもしれません。一度壊れた絆を修復するのは至難の業なので、手遅れになる前に何とかすべきでしょう。自然の中で戯れることも、人間、時には必要です。

注意回復理論

The research is based on the attention restoration theory which describes how interaction with natural environments can reduce mental fatigue and restore attentional functioning. Many studies have supported the theory, but most, if not all, previous studies have only looked at the benefits of spending time in nature on an individual’s attention.

本研究は、自然環境との調和が、心理的疲労を緩和して、注意機能を回復する仕組みを説明している、注意回復理論に基づいています。多くの研究が本理論を支持している一方で、全てではないにしろ、過去の研究は、自然の中でまったりする事が、個人の注意力にもたらす良い影響だけしか調査していませんでした。

注意回復理論は、Rachel & Stephen Kaplan(レイチェル、スティーブン・カプラン)によって1980年代に書かれた、The experience of nature(自然体験)という本の中で提唱された理論であることが、wikipediaに書かれていました。

自然との接触が家族力動に影響

 “Past research shows that in nature individuals’ attention is restored but we wanted to know, what does that mean for family relationships? In our theoretical model we made the case that when an individual’s attention is restored, they are less irritable, have more self-control, and are able to pick up on social cues more easily. Because of all of those dynamics, we believe they should get along better with other family members,”

“過去の研究が、自然の中で、個人の注意力が回復したことを示していますが、私達は、個人ではなく家族関係には、その事が何を意味するのかを知りたかったのです。私たちの理論モデルにおいて、注意力を取り戻した人達が、怒りっぽくなくなって、自制心が増し、周囲の空気を読みやすくなることが分かっています。全てのそういった精神力学によって、他の家族の一員達ともっとうまくやっていけるようになれるはずだと考えています。”

個人の精神力動における変化が、家族力動に影響を与え得るということみたいです。今回の研究対象は娘と母親なので、息子と父親、娘と父親、息子と母親、兄弟姉妹の間にも、同じことが言えるかどうかは分からないみたいですが、家族同士仲良く自然に触れ合えば、家族の絆が深まる可能性があることには、何ら変わりはないっぽいです。面白いのは、娘は、母親と一緒に歩くことで、歩く場所に関係なく注意(directed attention = 選択的注意、方向性注意)が回復するのに、母親は、自然環境での行動の方が注意回復力が著しく高くなることです。しかしながら、娘の方も、モールの中にいるよりも、自然の中にいる方がいいと言ってます。

夫婦、親子、兄弟姉妹、家族と一緒に自然に帰ることで、家族関係は好転し、家族の絆を深めることができる可能性があるという今回の研究結果は、すさんだ家族関係の末期的症状を呈している今の病んだ日本社会への処方箋である可能性があります。多くの日本人は、自分さえ良ければ、他人や自分の家族すらどうなろうが知ったこっちゃないという、サイコパス的な側面を有していますが、これは、もしかすると、自然との触れ合いが、極端に少ないことが原因しているのかもしれないと、思わざるにはいられない今日此の頃です。

参照サイトA walk at the mall or the park? New study shows, for moms and daughters, a walk in the park is best