徳を重んじる人はそうでない人よりも優れた論理的思考ができる

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恋愛のゴタゴタから職場でのいざこざまで、人間は、自分自身の問題よりも、他の人々の問題の方が上手に対処できるのは、友達の問題は、利害関係のないので、鋭敏で率直な客観性(自分以外の視点)を持って対処できますが、こと自分自身の問題になると、たいていの場合、欲まみれの個人的感情で薄汚れて歪んだレンズを通して見てしまいがちです。

自分の友達が誰かと争っていた時と自分が誰かと争っている状況では、そもそも、冷静さも全然違うし、人の争いは客観的立場から見られても、個人の紛争の場合は、とても客観的に冷静に状況を判断することなどは不可能でしょう。友達には、相手の非ばかりではなく、自分の非も認める必要があるとは言えても、当事者が自分の場合、自身に対して、俺にも非があるのではないだろうか?と、なかなか自分の非を認めることはできません。それが人間です。

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個人的偏見を克服する

People who value virtue show wiser reasoning

But new research suggests that not everyone may struggle to reason wisely about their own personal problems. People who are motivated to develop the best in themselves and others don’t show this bias–they tend to reason just as wisely about their own problems as they do for others.

しかし、新たな研究が、全ての人間が、自身の個人的問題に対して、賢明な論理的思考をするのに四苦八苦するわけではないことを示唆しています。自身と他者に最善をもたらすように動機付けられている人々は、このバイアスを示すことがなく、他者に対するのと同様に、自身の問題に対しても、賢明な判断を下す傾向があります。

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知的謙虚さ

“Our findings suggest that people who value virtuous motives may be able to reason wisely for themselves, and overcome personal biases observed in previous research,” explains psychological scientist Alex Huynh of the University of Waterloo. “This is in part due to their ability to recognize that their perspectives may not be enough to fully understand a situation, a concept referred to as intellectual humility.”

”我々の発見は、徳を重んじる人々が、自身にも、賢明な論理的判断を下せ、過去の研究で見られた個人的バイアスに打ち勝てる可能性があることを示唆しています。”と、ウォータールー大学の心理科学者アレックス・フィン氏は説明します。”これは、1つには、知的謙虚さと言われている概念である、自分の物の見方が、状況を完全に理解するには不十分であることを認識する能力に起因しています。”

美徳を重んじるということは、謙虚さを知っているということで、つまり、自分は不完全であることを認識しているということです。ほとんどの人間は、自分が一番正しいという、思い違いというか思い上がりというか、勘違いをしていて、そこには知的謙虚さの欠片も存在していません。かつて、ソクラテスが無知の知と言ったように、自分が絶対ではないということを知ることが大切です。この概念と対局にあるのが、God complex(神コン)で、こっちは、自分を神のような存在に押し上げて、傍若無人に振る舞う人間のことを指します。

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思慮深い判断

Previous research has typically focused on how situations can affect a person’s level of wise reasoning, but these findings suggest that personal motivations may also play a role.

過去の研究は、主として、置かれた状況が、人の知的判断レベルに、どのようにして影響を与えることができるのかに焦点を当てていましたが、今回の我々の研究結果は、個人的動機も何らかの役割を果たしている可能性を示唆しています。

“To our knowledge, this is the first research that empirically ties this conceptualization of virtue with wisdom, a connection that philosophers have been making for over two millennia,” says Huynh. “These findings open up new avenues for future research to investigate how to increase a person’s level of wisdom.”

”我々の知る限り、これが、哲学者達が2000年にわたり探求し続けている関係である、この徳の概念化と知恵を経験的に結び付けている初めての研究です。これらの結果が、人の知的水準を高める方法を探し出すための今後の研究に新たな道を開いています。”

Further analyses revealed two specific components of wise reasoning that mattered most: considering other people’s perspectives and intellectual humility. People who valued virtue may show wise reasoning because they recognize that understanding the full scope of their problem necessitates going beyond their personal perspective.

さらなる分析が、知的判断の最も重要な2つの特定要素が、他の人々の視野を考慮することと知的謙虚さであることを明らかにしています。徳を重んじる人達は、自身が直面する問題の全容を理解するには、個人的視野を超越する必要があることを認識しているので、賢明な判断を下せる可能性があります。

wise reasoning = 慎重な考え、賢明な判断、思慮深い推論 = 知的判断

気候変動議論でも、門外漢で理系でも何でもない反温暖化論者達は、自身の脳内妄想だけを拠り所にして、気象学者やNASAの研究者達のような専門家達に反論しますが、もし、彼等が知的判断ができるようになれば、相手の視野から物事を見れるようになり、自分は絶対ではないという知的謙虚さを持つことができます。世の中には、専門知識も何もないのに、自分が専門家よりも正しいと、本気で思い込んでいる困ったちゃんな人達がたくさんいます。

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