汚いものに群がる蝿(ハエ)は驚くほど多くの病原菌を媒介していた

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

ハエの何が汚いって、うんこに触れた足で食べ物に触れることです。黙ってうんこや死骸や生ゴミだけに集っていればいいものを、何を血迷ったのか、食べ物にまで集ってきます。嫌がらせとしか言えません。それどころか、人間様にまでたかってきます。ハエが止まったという理由だけで、学校でイジメの対象になることさえあるほどです。全くひどい話です。ゴキブリ並に国民的に忌み嫌われているこのハエが、人間の健康を害する、数多くの病原菌を保有していることが、今回、新たな研究で明らかにされています。

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ハエはばい菌だらけ

Flies’ disease-carrying potential may be greater than thought, researchers say

In a study of the microbiomes of 116 houseflies and blowflies from three different continents, researchers found, in some cases, these flies carried hundreds of different species of bacteria, many of which are harmful to humans. Because flies often live close to humans, scientists have long suspected they played a role in carrying and spreading diseases, but this study, which was originally initiated at Penn State’s Eberly College of Science, adds further proof, as well as insights into the extent of that threat.

3大陸116種に及ぶイエバエとクロバエの微生物叢に関する研究の中で、場合によって、これらのハエが、その多くが人間に有害な、何百もの細菌種を保有していることを、研究者達は明らかにしています。ハエがたいてい人間の近くに生息していることから、ハエが病気を広めていることに一役買っていることを、研究者達は長い間疑っていましたが、元々は、ペンシルベニア州立大学エバリー理学部で始まった本研究が、さらなる裏付けを付け加えると同時に、ハエの病原菌媒介の脅威の大きさに対する洞察を与えています。

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蝿は病原菌の輸送機

“The legs and wings show the highest microbial diversity in the fly body, suggesting that bacteria use the flies as airborne shuttles,” said Schuster. “It may be that bacteria survive their journey, growing and spreading on a new surface. In fact, the study shows that each step of hundreds that a fly has taken leaves behind a microbial colony track, if the new surface supports bacterial growth.”

”蝿の足と羽が、蝿の体で最も高い微生物多様性を示していて、細菌が、蝿を、空輸シャトルとして利用していることを示唆していて、細菌は、蝿シャトルに乗って、新天地で繁殖しているのかもしれません。実際、本研究は、新天地が、細菌の増殖に適していれば、蝿が付けた全ての足跡に、細菌コロニーが転々と連なっていることを示しています。”

スペースシャトルならぬ蝿シャトルで、細菌は、この空輸機に乗って、新たな繁殖場所へ移動しているようです。運悪く、それがハエトリソウだったり、ハエ取り紙だった場合は、運命を蝿と共にすることになります。人間に着地すれば、そこで細菌が繁殖するという事です。

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蝿がたかった食べ物は危険

“It will really make you think twice about eating that potato salad that’s been sitting out at your next picnic,” Bryant said. “It might be better to have that picnic in the woods, far away from urban environments, not a central park.”

”今度のピクニックでは、外に放置されたままのポテトサラダには、手を付けない方が無難かもしれません。ピクニックは、人里離れた森の中に行った方がいいでしょう。”

ポテトサラダと言えば、先の大量食中毒事件が思い出されますが、外部で放置されている食品は衛生的にかなり問題があると言われています。実際、スーパーの放置されたフライや天ぷらにハエが止まっているのを目撃したことがあります。それどころか、素手で触っている人を目撃したことさえあります。あのフライや天ぷらはかなりやばいと思いますが、気にせず購入していく人の多さに驚かされる今日此の頃です。そんなことを言ったら、パン屋のパンとかも買えないだろうという話にもなりますが、そのまま口にする食品に、人が触ったり、ハエがたかることに対して嫌悪感を覚える人もいますが、世の中には、なあに、かえって免疫力がつくという人もいるので、ここのところは個人差があるとしか言えません。

ハエが汚物にたかって病原菌を媒介する一方で、このハエの特性を逆手にとって、ハエを病原菌の早期警戒用のliving drones(生きたドローン)として使うというアイデアがあり、細菌がハエを輸送シャトルとして使うなら、人間は、ハエに乗ったその細菌を収集することで、早期に病原菌を発見することで、伝染病を事前に防ぐことができる可能性があるようです。

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