ココナッツオイルやバターに多い飽和脂肪(酸)はやはり体に悪かった

飽和脂肪が体に悪いことは、今や世界の常識になっていますが、とは言っても、バターにしても卵にしても、生クリームにしても、チーズや肉にしても、とにかく飽和脂肪を豊富に含む食品は美味いものが多過ぎるので、大量に摂取するのも止むを得ないと言えます。これからクリスマスに向けて、飽和脂肪を大量摂取する機会がますます増えていきます。

飽和脂肪はとにかく体に悪い

New imaging study reveals how saturated fatty acids damage cells

In our increasingly health-conscious society, a new fad diet seems to pop up every few years. Atkins, Zone, Ketogenic, Vegetarian, Vegan, South Beach, Raw – with so many choices and scientific evidence to back each, it’s hard to know what’s healthy and what’s not. One message, however, has remained throughout: saturated fats are bad.

健康志向が高まる中で、数年おきに、新しいダイエットブームが巻き起こっています。アトキンス、ゾーン、ケトン、ベジタリアン、ベガン、サウスビーチ、ローなどの数多くの選択肢とそれらを裏付ける科学的証拠が巷に溢れ、何が健康的で、何が健康的でないのかを知るのは非常に困難ですが、飽和脂肪が体に悪いというメッセージは不変です。

While doctors, nutritionists and researchers have known for a long time that saturated fats contribute to some of the leading causes of death in the United States, they haven’t been able to determine how or why excess saturated fats, such as those released from lard, are toxic to cells and cause a wide variety of lipid-related diseases, while unsaturated fats, such as those from fish and olive oil, can be protective.

医師や栄養士や研究者達は、飽和脂肪が、アメリカ国内で、一部の主要死因の一因になっていることを長い間知ってはいましたが、魚やオリーブオイルの脂である不飽和脂肪が保護作用を有している一方で、ラード(豚脂)等に含まれる飽和脂肪の過剰摂取が細胞に有害で、さまざまな脂質関連疾患を引き起こす理由や仕組みを割り出せずにいました。

誘導ラマン散乱顕微法

To find answers, Columbia researchers developed a new microscopy technique that allows for the direct tracking of fatty acids after they’ve been absorbed into living cells. The technique involves replacing hydrogen atoms on fatty acids with their isotope, deuterium, without changing their physicochemical properties and behavior like traditional strategies do. By making the switch, all molecules made from fatty acids can be observed inside living cells by an advanced imaging technique called stimulated Raman scattering (SRS) microscopy.

その答えを導き出すために、コロンビア大学の研究者達は、生体細胞内に吸収された脂肪酸の直接追跡を可能にする、新しい顕微鏡法技術を開発しました。本技術は、脂肪酸の水素原子をそれらの同位体の重水素と、従来法のように脂肪酸の物理化学特性・作用を変えることなく置き換えます。その置き換えが、誘導ラマン散乱顕微法と呼ばれる高度な撮像技術により、生体細胞内での脂肪酸由来の全分子の観察を可能にしています。

飽和脂肪は細胞膜内で固まる

細胞内に取り込まれた飽和脂肪酸は、脂質分子を硬直化させ、それらを他の細胞膜から分離させます。取り残された硬直化した脂質分子は、その後、蓄積を重ね個体様のクラスターを形成します。新たな飽和脂肪が細胞内に取り込まれる度に、そのクラスターは大きくなり、細胞膜の可塑性を失わせ、最終的に細胞全体を損傷させてしまいます。細胞膜は、元来、流動的で膜内タンパク質が自由に形状を変えられると考えられていましたが、個体のように硬直化した細胞膜を、生体哺乳類細胞で観測できた事は驚きだったようです。不飽和脂肪は、飽和脂肪が固めた細胞膜を再び流動化できるということなので、不飽和脂肪の摂取は、健康の維持には欠かせないようです。つまり、オリーブオイルやDHAが健康に良いということです。