この記事”パソコン普及率が低すぎる日本の憂鬱な未来“を読んで意外だったのは以下の一節だ。
内閣府が行った国際比較調査でも同じような結果が出ており、日本の13歳から19歳の子どものパソコン保有率は先進国中では突出して低く、約7割がパソコンを保有していない。
日本ではteenagerの3割しかパソコンを保有していないという数字は眉唾としか言えないが、事実だとしたらとんでもない数字だろう。俺が初めてパソコンを購入したのが1986年の16歳だったから(実際に届いたのは1987年)、あれから30年経ってこの数字は信じ難い。これからの時代はプログラミングができないと通用しない時代だからと言って親に買わせたわけだが、今の時代、当時の10分の1以下の価格で数千倍パワフルなパソコンが買えることを考えると、あまりにももったいない話である。
今の時代パソコンは必須
スマホ普及がパソコン普及の足枷になっているという説は、記事を見る限りでは当てはまらないようだ。そもそも、スマホでプログラム開発をする奇特なプログラマーはまずいないだろう。ウィンドウズマシーンなら、今は無料で10万円以上するMicrosoftのvisual studioが使える。本当に良い時代になったものである。小学生に持たせるPCなら、メモリ8G、HDD500G、オンボの5万円程度で十分だが、中高生の場合は、メモリ16G、SSD1T、VRAM8G搭載のPCを買い与えた方が良いだろう。それだけ高機能な方が、彼等のcreativityを刺激できるからだ。例えば、中学でプログラミングを必修科目にして、宿題は全てパソコン上で行い、最後にzip化してEmailで提出とすれば、パソコンの普及率は一気に100%に跳ね上がるはずである。さらに、全国の中学校で、その宿題を採点するgrader(兼TA)を雇えば雇用創出にもつながる。
職場でPCを使わない?
この記事に以下のような気になる一文がある。
OECD(経済協力開発機構)の国際成人力調査によると、16歳から24歳までの若者が職場や家庭などでパソコンを利用する頻度は、OECD加盟国中最低水準だった。
職場でPCを利用する頻度が少ないというのはどういうことなのか、イマイチ理解に苦しむ文である。1991年に倉庫でバイトをしていた時でさえ、PCを使いまくっていたし、帰国後派遣でいろんな企業で働いていた時も、パソコンを使わない仕事はなかった。こういう一文を目にすると、若者はパソコンを多用する仕事を探した方がいいのではないかと思うが、逆に考えれば、PCを使う機会が著しく少ないのでPCは必要ないという結論になるのかもしれない。将来的にPCが必要ないとしても、この記事にも書いてあるように、10〜14歳の子持ち世帯は、一家に子供の数だけパソコンを保有するべきで、低所得世帯に対しては国がネット環境を用意してPCを支給すれば良い。