not in spite of itの訳し方

in spite of it = それにもかかわらずと訳せるが、not in spite of itはどう訳すべきなのだろうか?この記事”What the Finnish concept of sisu can offer the world“の以下の一節を読んでいてそんな疑問が浮かんだ。

It is hard to exhaustively describe sisu but, according to the study, it denotes an internal, latent force that moves you forward when you think you have reached your limit. It is almost like a spare tank of gas, Lahti explains; its benefits are thanks to adversity, not in spite of it. Sisu is not always, however, for the better.

sisuを余すところなく説明するのは難しいが、本研究によると、それは、人が限界に達したと思った時に、その人をさらに前へ動かす内部の潜在的な力を意味するようだ。ラハティ氏は、sisuは、ガソリンの予備タンクのような役割を果たすと説明している。sisuの恩恵は、not in spite of adversity、adversityのおかげである。しかしながら、sisuは、必ずしも良いこと尽くめというわけではない。

notが無ければ、in spite of adversityのくだりは、逆境にもかかわらず、逆境のおかげであると訳の分からぬ訳文になってしまう。notが入ることで意味の通じる文に仕上がっていることが分かる。文脈に沿って訳してみると、逆境にもかかわらずにではなく、逆境のおかげであるとなる。逆境が無ければsisuの恩恵には預かれないと訳すこともできるだろう。あるいは、逆境だけが人にsisuの恩恵を享受できると言い換えることもできよう。つまり、逆境だけが人を強くすることができるということになる。

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