気候変動のような科学的事実を懐疑論者達に受け入れさせる方法

温暖化は今や多くの国々で科学的真実になっていて、パリ協定がそれを如実に物語っているわけですが、それにもかかわらず、世界中で未だに多くの人々が、この地球の温暖化はブードゥー科学、ジャンク科学と言って信じようとはしません。温暖化反対派は、温暖化などしていないと存在自体否定派と、温暖化は認めるけど人は無関係派に分けられます。問題は何故そんなに多くの人達が未だに温暖化を頑なに信じようとしないのかという事で、多くのリベラル科学者達が頭を抱える問題でもあります。

トランプ政権の全ての人達が温暖化を信じていないわけではありませんが、信じている人の数は少ないのも確かです。隠れ信者もいるかもしれないので、 あまりはっきりしたことは言えませんが、完全に否定されているという訳でもなさそうです。特にイヴァンカさんが温暖化には興味を持っていると伝えられてい るし、トランプ大統領自身も温暖化は認識していて、さらに、人間が少しは影響を与えていると認めてもいます。ただ、温暖化を理由に経済活動を自粛する事に は大反対なので、パリ協定からの脱退も含め、温暖化対策よりも経済活動を最優先させると目されています。

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科学不信仰の心理学的研究

Facts, beliefs, and identity: The seeds of science skepticism

心理学研究者達は、思慮分別のある多くの人々に対して、科学的声明文への抵抗を引き起している、認知プロセス、イデオロギー、文化的要求、陰謀論信仰を理解することに取り組んでいます。調査、実験、観察研究、メタ分析を駆使することで、研究者達は、科学情報伝達努力を、今より洗練された効果的なものにするために、前人未到の新興理論未研究分野へ踏み込んでいます。

お気に入りの信念を守る

科学への強い疑念を抱いている人達特有の顕著な点は、彼等が、たいていの場合、それ以外の人達と同じ教育水準と科学への関心を持っているという事です。問題は、彼等が情報を得ているかどうかではなく、その情報が、調和の取れた形で処理されているかどうかにあります。その事は、人々が、自分達が真実であって欲しい結論に達するように、どの情報のピースに注意を払うべきかを、入念に選択するという点において、マシュー・ホーンジー氏 (クイーンズランド大学) が説明しているところの”弁護士のような思考”に現れています。

個人が真実であって欲しいという真実を信じることは、例えば、先の大戦においても言えることで、実際何が真実だったのかは誰にも分からないし、例えば、独ソ戦の大転換点と言われているクルスク会戦は、独ソで真実が違っているので、何が真実なのかは傍目には分かりません。両者の言い分の中間点が真実に最も近いだろうと言われていますが、真実なんて言うのは、所詮はそんなもんなのかもしれません。

”我々は、人間というものが、自分達の宗教的信仰、政治信条、自分達がウェブブラウザー選びに長けているかどうかといったような、非常にくだらない個人的信念をも含んだ、あらゆる種類の信心を守るために、真実から目を背けることを今回明らかにしています。”と、オレゴン大学のトロイ・キャンベル氏は言っています。

本当にくだらない事にやたら拘る人間が多いのも、結局は、俺のやり方が絶対という下らない信念のせいなんだと思われます。我が強くやたら傲慢な人間は、ナルシシストとも言われていますが、自分だけの真実を持っていて、自分を悪く見せる真実に対して、病的なまでの嫌悪感を示し、その真実を嘘と決めつけ、自分の嘘八百を真実だと言って押し付けてきます。そういった人間には自分だけの、真実が都合のいいように歪められた世界が存在していて、バブルの中の住人とも揶揄されています。

Dan Kahan (Yale University) agrees, finding in their research that “the deposition is to construe evidence in identity-congruent rather than truth-congruent ways, a state of disorientation that is pretty symmetric across the political spectrum.”

「ダン・カハン氏 (エール大学) は、”宣誓供述書が、真実に一致するようにというよりはむしろ、アイデンティティに一致するような形で、証拠を解釈するようになってしまっている、政治志向全体にわたって非常に対称的な認識不能の状態です。”という彼等の研究における発見に同意しています。」

司法における宣誓供述書は、真実を追求する形で解釈されるべきですが、実際に行われていることは、スピンで、真実をはぐらかすことだけを目指しています。政治的な意味でも、真実の追求ではなく、政治志向に沿うように真実が捻じ曲げられてしまっているということで、その事は、ウヨサヨ関係なく、政治の障害になっています。

心変わりさせる方法

Merely talking about “evidence” or “data” does not typically change a skeptic’s mind about a particular topic, whether it is climate change, genetically modified organisms, or vaccines. People use science and fact to support their particular opinion and will downplay what they don’t agree with.

「ただ単に、証拠やデータについて話すだけでは、通常、特定の話題について、それが気候変動、遺伝子組み換え生物、ワクチンにかかわらず、懐疑論者達の心を変えることはありません。人間は、自分達の特有の意見を後押しするために、科学や事実を使って、自分達の意に沿わない意見を軽視したがります。」

”気候変動から原子力発電の安全性、憲法修正第二条問題に至る社会的なリスクに関しての意見の衝突が存在するところでは、どちらのサイド(ウヨサヨ、あるいは左派や右派)も科学のマンテルに訴えます。”と、カハン氏は言っています。

”我々の研究の中で、我々は、人間が、事実が自分達の意見を支持する傾向にある時には、より適切なものとして事実を扱うことを見つけています。”と、キャンベル氏は言っています。”事実が、彼等の意見に反する時は、彼等は、常にその事実を否定するとは限りませんが、事実は大した意味を持たなくなってしまうようです。”

ホーンジー氏が最近の論文で説明しているように、科学懐疑主義に対処するための1つのアプローチが、心の底にある動機、または、思考の根源を特定する事です。

直接的に人々の浅い思考に訴えかけるのではなく、彼等の動機と一致するようにメッセージを調整しましょう。なので、例えば、温暖化懐疑論者に対しては、彼等が同意できる事を探し出した後で、それらと一致するように気候変動に関するメッセージを組み立てるといいでしょう。カハン氏の最近の研究が、人々の科学的好奇心の度合いが、もっと受け入れやすい取り組みを促進するのに役立つ可能性があることを明らかにしています。彼等は、たとえそれが自分達の政治信条に相反することであっても予期せぬ発見を楽しむ人々が、より新しい情報に対してオープンなことを発見しています。カアン氏等が言及しているように、彼等の研究結果は、今のところ予備的な仮段階に過ぎず、今後のさらなる追加的な研究が要求されています。

温暖化否定者は、恐らく表面的にそういう態度を見せているだけで、実際は、何の深い考えも持っていないのがほとんどだと言われています。要するに、科学的事実を否定する俺って素敵みたいな心理行動だろうと指摘されています。厨房の反抗期と一緒で、何でも反抗するのが格好いいみたいな、中二病の一種なのかもしれません。あるいは、本当にどうでも良くて、うざいから反対しているだけかもしれません。温暖化と騒いでいる人間達が、プライベートジェットに乗ったり、大豪邸に住んで無駄に電気やガスを使いまくっていたり、そういう事が平然と行われているので、誰も温暖化を真剣に考えないのかもしれません。温暖化対策を声高に訴えている科学者たちのほとんどが、恐らく、自分達の生活水準を下げようとはしないだろうし、結局は、俺は温暖化対策は一切しないけど、国とおまえらはやれ、と言っているようなもんです。

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