トランプ政権が今後確実に迎えることになる3つの頭痛の種

トランプ政権で誰が実権を握っているのか?就任演説のほとんどをバノン氏が書いたと言われているように、スティーブ・バノン氏の影響が大きい事は確かなようです。問題の enhanced interrogation techniques(強化尋問テク)は、フリン氏が背後にいるらしいので、2人の影響が大きいと見られています。これまでのところ、トランプ氏は見事なまでに公約を律儀に遂行していますが、それを可能にしているのは、優秀な大統領側近達ということのようです。

側近の意見も取り入れつつ、自身の政策も盛り込み、トランプ政権は順調なスタートを切っていますが、問題はこれからで、前途は必ずしも洋々とはいかないようです。

不法移民問題

不法移民問題をどうするのか、これがトランプ政権にとって最も重要な課題で、トランプ氏の熱狂的な支持者達がもっとも重きを置いていることでもあります。ジェフ・セッションズ氏を司法長官に任命したことで、不法移民問題に対する真剣度は伺えますが、問題は、ポール・ライアン氏を始めとした、多くの共和党主流派はトランプ氏の不法移民政策には真っ向から反対しているという事です。そもそもトランプ氏の不法移民政策自体曖昧なところがあり、最終的にはお茶を濁す程度で終わるだろうと予想されています。多くのトランプファンが期待しているような、全ての不法移民を強制送還させることはないし、犯罪歴のある不法移民を全て強制送還することもまず不可能だろうと言われています。聖域都市がそういった不法移民を守るだろうし、既に法廷で徹底的に争うと宣言しているので、トランプ氏は折れざるを得なくなると見られています。不法移民問題の解決は無いと見ておいた方がいいようです。

南部国境のトランプウォール

壁も無理だろうと噂されています。民主党上院議員達が、壁建築を阻止する構えを見せていて(Senate Democrats may block Trump’s plan to fund border wall)、共和党員の中にも壁に反対している議員が結構な数いるので、上院で壁建築費関連法案が通過することはまずないだろうと見られています。つまり壁建築予算が通らないということで、大統領権限だけではどうにもならない事があるということを、トランプ氏は今後知ることになるようです。大統領権限も、議会の承認がないと予算が出ないので、最終的に立ち枯れするみたいです。さらに、連邦最高裁における法廷闘争で負ければ、大統領権限は実質的に無効化されるので、必ずしも絶対なわけでもないようです。それでも法的拘束力は持っているので、例えば、入国制限等は確実に実行されてしまうみたいです。この大統領権限に対しては猛烈な抗議が為されています。

議会で予算が出ない、メキシコも払わない場合、壁建設が頓挫します。トランプ氏の性格からしてこれは絶対に受け入れられないはずです。メキシコに払わせようと、ありとあらゆる手を使ってくると思われますが、結果がどうであろうと、メキシコとの関係の超悪化は避けられません(By escalating tensions with Mexico, Trump is playing with fire)。ただ、イギリス首相と会談後に掌を返すが如く、NATOは重要と宣っているので、メキシコ大統領と直接会談を持てば、壁のことはあっさり諦める可能性も残っています。トランプ大統領は頑固で意固地なところもありますが、変わり身が早いところもあるので、直接会談が重要みたいです。嘘か本当か分かりませんが、その後のメキシコ大統領との電話会談はうまくいったようです。

イスラム問題

バノン氏が一番問題視していると言われるイスラム問題ですが、トランプ政権がロシアと協力関係を模索しているのも、この問題に共同で対処することを目指しているからです。トランプ氏はイスラム過激派打倒を掲げ、国民をイスラム過激派から必ず守ると宣言しています。アメリカでイスラム過激派による大規模テロが起きた場合、トランプ氏の反応がどうなるか、想像しただけでも恐ろしいと、多くのアメリカ人が危惧しています。とは言っても、大規模テロは約16年間起きていないので、起きることはないとも言われていますが、中には未だにMIHOP、LIHOPを信じている陰謀論者がいて、共和党政権は全く信用出来ないと言っています。

false flagは確かに気になりますが、2001年のような事がないことを祈るしかありません。そういった意味からも、特定の国からの入国規制や、全ての入国者に対する入国審査の厳格化は賢い選択と一部のアメリカ人から賞賛されています。公約を律儀に守っている訳でもあります。

トランプ氏が誰を連邦最高裁判事に選ぶのか、プーチン氏との電話会談がどうなるのか、中国との関係はどうなるのかと、多くのアメリカ人が気を揉んでいますが、就任後から今に至るまでは、公約をきっちり履行しているので、トランプ氏の事を隠れリベラルと思っていたリベラル達はかなり失望させられています。逆にトランプファンは狂喜乱舞しています。