【辞任】トランプ政権は何故短命に終わってしまったのか?【弾劾】

トランプ政権は既に終了しているというのが、多くの識者たちの共通した見方で、ここまで短命に終わった理由については、政治評論家達の間でも意見が別れています。トランプ大統領はいつ弾劾されてもおかしくない危機的な状況に追い込まれていて、弾劾されればあっさり辞任するだろうと予想されています。実質的にトランプ大統領を擁護する上院議員が1人も存在しないことが致命的なようです。ここまで議会から嫌われた大統領も珍しいので、当然といえば当然の結果なのですが、にもかかわらず、娘や娘婿をトップアドバイザーに据えたり、いつまでもオバマ政権居残り組を温存していたり(例えば、コーミー元FBI長官も解任するのがあまりにも遅過ぎたと批判されている)、政権の命綱の超保守派達を酷く失望させたりと、あまりにも稚拙過ぎることをやっていると、多くのトランプ支持者達を激怒・落胆させています。

トランプは危機を回避可能か?

過去にも何十回も、「トランプは終わった」と指摘されていましたが、実際には、大統領に選出されたことからも、不死鳥とも呼ばれているトランプ大統領が、本当にこのまま終わってしまうのでしょうか?多くのトランプファン達が、トランプ不死鳥伝説を信じていて、このまま終わるトランプ大統領ではないと息巻いています。確かに、民主党員の中にも、弾劾を追求するのではなく、超低支持率で保守層の支持を失いつつあるトランプを利用して、2018年の中間選挙に下院で圧勝し、さらに、2020年の大統領選挙で、大統領府と上院を取り返すことを考えるべきだという意見もあります。なので、トランプ政権は安泰で、トランプ大統領も4年の任期を全うできるだろうと、一部のトランプ支持者達は信じていますが、しかし、もし、民主党がトランプ氏を弾劾しなかった場合、リベラルの怒りがピークに達し、逆に中間選挙で大敗する可能性があると、警告を発している民主党支持者もいます。共和党がトランプ大統領を弾劾する可能性も拭えないので、トランプ政権が生き残れるかどうかは、今のところ非常に微妙だと言われています。全ては今後の捜査次第という声もあり、予断を許さない状況が続きます。

何故こんな事になってしまったのか?

ケチのつき始めは、フリン氏解任劇にあるのですが、しかし、オバマ元大統領は、トランプ大統領に対して、マイケル・フリン氏を国家安全保障担当補佐官に任命しないように進言していたと伝えられているので、オバマ政権が、フリン氏に対して罠を張ったことは確かで、トランプ大統領に事前警告したのは、こういう事態を避けたかったのかもしれません。米下院監視・政府改革委員会のジェイソン・チェイフェッツ委員長は、フリン氏の会話をメディアにリークした人物や他のリーカー達を、必ず刑務所に送ると宣言しています(Chaffetz: Jail individuals leaking information)。氏は来月で下院を去りますが、後任と目されているトレイ・ガウディ下院議員は、トランプ氏の数少ない擁護者でもあるので、オバマ政権がトランプ政権転覆のために仕掛けた罠に対する本格的な捜査が始まるのではないかと、かなり期待されています。

最も致命的だったのが、ジェフ・セッションズ氏の電撃recusal(トランプ大統領に対する裏切り行為)で、このニュースを知ったトランプ氏は怒り狂ったと伝えられています。特別検察官の任命を知ったトランプ氏とクシュナー氏は、怒りで我を忘れたとも伝えられています。一部の識者たちは、トランプ氏の時期を逸したFBI長官の電撃解任撃が、今回の一連の致命的な事態を招いたと指摘していますが、ロシア関係者との会合前の異例の解任劇が、トランプ政権に大打撃を与えてしまったことは否めません。今後のコーミー氏の出方も気になりますし、フリン氏に対する捜査も本格化していて、さらに、クシュナー氏にも捜査の手が伸びているとも噂されているので、トランプ包囲網はどんどん狭められていっています。まさに危機敵状況で、トランプ大統領は、ここから起死回生の奇跡が起きることを期待する以外に道はありません。

サウジと急接近の謎

キャンペーン中はサウジを猛烈に批判し、サウジ政府から献金を受け取っていたヒラリー・クリントン氏を痛烈に批判していたトランプ大統領が、最初の外遊先に選んだのがサウジアラビアだったのは、あまりにも皮肉であるとしか言えません。反イスラムを掲げていたトランプ大統領の今回の掌返しに、多くのトランプファン達が激怒しています。トランプ氏の突然の心変わりは、12兆円の武器をサウジに供与する大型契約や、サウジがアメリカに4.4兆円のインフラ投資を行うとか、金銭的なインセンティブが色々あるのですが、やはりクシュナー氏の意向が大きいことは言うまでもありません。多くのトランプファンたちは、ニューヨークリベラルのクシュナー氏を非常に嫌悪していて、クシュナー氏を失墜させるためなら、マイク・ペンス大統領の方がむしろましだろと言っています。多くの超保守派達が、クシュナー氏が、トランプ政権を瓦解させるだろうと予想していて、その予想が正しかった事が証明されそうです。

反イスラムも反故、国境の壁も建設不可、不法移民の大規模強制送還もなし、オバマ大統領の違法な大統領令であるDACAプログラムも温存、トランプ大統領は、トランプ氏を大統領にしてくれた保守層を完全に裏切ったと批判されています。支持率が下がり続けて、超保守層の支持を失えば、トランプ大統領は完全に終わりです。というか、もう既に終わっていると、多くの支持者達から引導を渡されているので、本当に「これはダメかもわからんね」状態です。