中国の次は日本の番?米中貿易戦争の今後の展開を占う

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いつものようにニュースサイトを眺めていたら気になるニュース記事”Discretion may be the better part of valour in a trade war with worldwide economic implications”が目に入ったので読んでみた。記事タイトルの「世界規模の経済的影響を伴う貿易戦争では逃げるが勝ちなのかもしれい。」は、世界二大経済大国がこのまま経済戦争をエスカレートさせていけば世界経済に深刻な悪影響を与えるだろうということを言っている。アメリカのエコノミスト達も、中国経済が崩壊すれば世界経済も崩壊すると警鐘を鳴らし続けている。つまり、米中貿易戦争に勝者は存在しないと警告している。この記事は、最終的な勝者のいない米中貿易戦争で勝者になるには逃げることにあると主張している。中国がアメリカの対中貿易赤字の主因になっている自動車関連で譲歩すれば、トランプ政権は勝利宣言して米中貿易戦争が終結する可能性を示唆している。ここで問題なのが、中国首脳部がloss of face(顔をつぶされること)に耐えられるかどうかということだ。メンツを非常に重んじる中国人がこれを受け入れるのは難しいかも知れないが、勝負は時として逃げるが勝ちと言われているように、面子を捨てて実を取ることも必要なのかもしれない。

もし、中国が自動車関連で米国の要求を飲んで米中貿易戦争が終結した場合、日本の立場が非常に厳しくなるかもしれない。というのも、中国でさえこれだけ譲歩したのだから、同盟国の日本はもっと譲歩しろと言われるのは必至で、日本は米国の要求を丸呑みする以外にこの先生きのこる道はないだろうからだ。トランプ大統領に勝利宣言をさせなければ日本に未来はないということだ。しかし、どのみち未来の無い国なんだから、この際、日米貿易戦争に突っ走てもいいかもしれないが、昔のようにフルボッコにされて小便チビリながら土下座して許しを乞うことは目に見えている。日本の場合も逃げるが勝ちと言え、君子危うきに近寄らずが賢い選択だろう。

ただ、来月の中間選挙で民主党が下院で過半数を奪還した場合(100%奪還すると予想されている)、トランプ大統領にやりたい放題やらせていたポール・ライアン下院議長と違い、ナンシー・ペローシ下院議長は、トランプ大統領から関税権限剥奪に向けて動くことは容易に想像できる。特に中国熱烈支持の民主党は、全力で中国保護に走るだろうと思われる。とは言っても、上院で実権を握る共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務が法案を握り潰す可能性も否定はできない。キャバノー最高裁判事を巡る乱痴気騒ぎは、トランプ大統領にとって神風と言え、あれがなかったら共和党は上院も失っていた可能性があったと言われていて、共和党が上下院で過半数割れした場合、トランプ大統領にとっては、生き地獄の2年間になっていた可能性がある。

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