Nationalism(ナショナリズム)は本当に悪なのか?

ナショナリズム(国家主義)は本当に悪なのでしょうか。ultranationalism(超国家主義、国粋主義)が健全な思想であるとは決して言えないとは思いますが、国家主義という思想が悪であるとは到底思えません。nationalismとpatriotismは合い通ずるものがあるので、nationalismを悪であると切り捨てるのは、かなりの無理があると思えてなりません。

欧州において、ドイツのメルケル首相に並ぶ急進派の筆頭と目されているフランスのマカロン大統領が、国家主義について以下のように述べています。

Patriotism is the exact opposite of nationalism. Nationalism is a betrayal of patriotism. By putting our own interests first, with no regard for others, we erase the very thing that a nation holds dearest, and the thing that keeps it alive: its moral values.

愛国心は国家主義の真逆であって、国家主義は愛国心に対する裏切りである。他者(他国)を蔑ろにして。自己(自国)の利益を優先することで、我々は、国家が最も大切にしている物で、それ(国家)に生命を与えている物、すなわち倫理的価値観を消し去ってしまう。

トランプ大統領に対する当て付けで言ったと思われますが、物事を多角的に考えることができない単純思考のリベラルらしい、国家主義に対する偏見と敵意を剥き出しにした、非常に偏ったものの見方だと言えるのではないでしょうか。

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国家主義と愛国主義

これに対する反論がこの記事”No, nationalism is not a dirty word or Trump property“に以下のように書書かれています。

Countries without nationalism are like people without souls.

愛国心が無い国は魂の抜けた人間のようなものだ。

まずnationalism=patriotismを前提に考える必要があります。マクロン大統領がここで言っているのは、恐らく、第一次世界大戦の原因になった民族主義や、第二次世界大戦の原因になった国粋主義といったultranationalismの類だろうと思われます(上の記事ではマクロン大統領が言うナショナリズムはxenophobiaとの混同だろうと指摘しています)。ナショナリズムが存在しなければ、そもそも国家自体存在しません。国家の自決県を奪い去るglobalismこそがpatriotismに対する裏切りであると言えます。欧州におけるopen border policy(自由に国間を行き来できる政策)による第三国からの移民大量流入、それによるテロ増加と治安悪化を目の当たりすれば、globalismがいかに危険な思想であるか分かるはずです。

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ナショナリズムはグローバリズムのアンチテーゼ

自国を優先しない国は、政治家が国民を裏切っているのであって、国民は自分達の生活、財産、安全を守るために選挙で票を投じているという事実を無視ししています。自分を優先することなく、もしくは、自分を犠牲にしてまで他人を優先する人は、恐らく、世の中にそんなにいないでしょう。そんな自己犠牲ばかりを繰り返していたら、生命がいくつあっても足りないからです。例えば、自分や自分の家族が飢えてでも、自分の稼ぎのほとんど全てを他者に施す人は、1人もいないとは言い切れませんが、限りなくゼロに近いはずです。しかし、ほとんどの先進国は、自国民を飢えさせて他国に施しているのです。これこそが、国家や国民に対する裏切り以外の何ものでもありません。トランプ大統領が標榜しているナショナリズム(愛国主義)は、あまりにも度を越した行き過ぎたグローバリズムに対するアンチテーゼ(antithesis)であって、リベラルメディア(フェイクニュースメディア)が言うところのwhite supremacy(白人優越主義、白人至上主義)とは全くの別物です。換言すれば、本当に悪なのはグローバリズムであって、ナショナリズム、もしくは、パトリオティズムは、国家にとって悪であるグローバリズムに対抗する精神的支柱ということです。愛は地球を救うと言うように、愛国主義は国を救うということです。

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