Nationalism(ナショナリズム)は本当に悪なのか?

フランスのマカロン大統領が以下のような台詞を吐いている。

Patriotism is the exact opposite of nationalism. Nationalism is a betrayal of patriotism. By putting our own interests first, with no regard for others, we erase the very thing that a nation holds dearest, and the thing that keeps it alive: its moral values.

愛国心は国家主義の真逆だ。国家主義は愛国心に対する裏切りである。他者(他国)を蔑ろにして。自己(自国)の利益を優先することで、我々は、国家が最も大切にしている物で、それ(国家)に生命を与えている物、すなわち倫理的価値観を消し去ってしまう。

トランプ大統領に対する当て付けで言ったと思われるが、リベラルらしい思考だと言えるだろう。これに対する反論がこの記事”No, nationalism is not a dirty word or Trump property“に以下のように書いてある。

Countries without nationalism are like people without souls.

愛国心が無い国は魂の抜けた人間のようなものだ。

まずnationalism=patriotismを前提に考える必要がある。マクロン大統領がここで言っているのは、恐らく、第一次世界大戦の原因になった民族主義や、第二次世界大戦の原因になった国粋主義といったultranationalismの類だろう(上の記事ではマクロン大統領が言うナショナリズムはxenophobiaとの混同だろうと指摘している)。ナショナリズムが無ければ、そもそも国家が存在しない。globalismこそがpatriotismに対する裏切りであると言える。欧州におけるopen border policy(自由に国間を行き来できる政策)による第三国からの移民大量流入、それによるテロ激増と治安悪化を目の当たりすれば、globalismがいかに危険な思想であるか分かるはずだ。

自国を優先しない国は、政治家が国民を裏切っているのであって、国民は自分達の生活、財産、安全を守るために選挙で票を投じているという事実を無視ししている。自分を優先しないで他人を優先する馬鹿はいない。そんなことをしていたら生命がいくつあっても足りない。例えば、自分や自分の家族が飢えてでも、自分の稼ぎのほとんど全てを他者に施す人間などこの世に存在しない。しかし、ほとんどの先進国は、自国民を飢えさせて他国に施している。これこそが、国家に対する裏切り以外の何ものでもない。トランプ大統領が標榜しているナショナリズムは、あまりにも行き過ぎたグローバリズムに対するアンチテーゼ(antithesis)である。

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