この記事”Trump Is Gaslighting America Again — Here’s How to Fight It“のTrump is gaslightingとはどういう意味なのか?
The term “gaslighting,” which is a well-established psychological phenomenon, comes from a 1938 stage play called Gas Light, about an abusive husband that tries to convince his wife she is insane by changing small elements of their environment and insisting she is having memory lapses or delusions when she notices them. While this scheme was particularly vile, it is hardly as nefarious as a state leader attempting to do the same to a whole country.
確立された心理的現象であるガスライティングという用語は、ガス燈と呼ばれる、虐待夫があれこれ小細工して妻をキチガイと思い込ませる1938年の舞台劇に由来している。これは非情に卑劣な策略ではあるのだが、国家の指導者が全国民に対して同じことを試みることに比べれば大したことではない。
ガスライティングの詳細はwikiに書かれているので、それを参照するのが手っ取り早いが、トランプ大統領が、このガスライティングという心理的高等某術を使用しているというのはどういうことなのか?記事では、トランプ大統領が、事実とalt-fact(代替的事実)をごちゃまぜにすることで支持者を混乱させ、事実と代替的事実の区別を付かなくさせていると糾弾している。ガスライティングを説明する好例が、トランプを大統領にしたと言っても過言ではない不法移民問題だろう。事実は、トランプ政権はオバマ政権よりも不法移民に対して大甘なのに、何故か、トランプ政権は不法移民に厳しいという代替的事実が幅を利かせている。メディアによって、オバマの方がトランプより不法移民に厳しかったという事実がトランプ支持者に浸透し始めると、トランプは、数百万人の不法移民を来週強制送還すると宣言した。こういった大言壮語の繰り返しによって、あたかもトランプの方がオバマよりはるかに不法移民に厳しい政策を行っていると多くのアメリカ国民は錯覚させらている。南部国境を閉鎖するとか、軍隊を使ってキャラバン入国を阻止するとか、大統領令で出生地主義を廃止するとか、大言壮語、有言不実行の雨あられで、多くのトランプ支持者達は、トランプが不法移民問題に対してオバマ以上に厳格に対処していると思い込まされている。真実はその真逆であるにもかかわらずにだ。最近では、フォックスニュースで狂信的にトランプを擁護していたリサ・ブースでさえも、トランプよりもオバマの方がはるかに多くの不法移民を強制送還していたと不満タラタラで公言している。さらに、同局の多くのリベラルコメンテーター達が、オバマはdeporter in chiefの異名を取るほど不法移民を強制送還しまくっていたと吹聴している。トランプはオバマから効率的な強制送還のやり方を教わった方がいいんじゃないのとさえ言われている始末である。