Shakespeare(シェイクスピア)名言 格言 ベニスの商人より

今日はイギリスの偉大な劇作家でもあり詩人でもある、William Shakespeare (ウィリアム・シェークスピア)の名言(イディオム)、pound of flesh と All that glitters is gold.を取り上げてみたいと思います。シェークスピアと言えば、Four Great Tragedies (4大悲劇)の Hamlet (ハムレット)、Othello (オセロ)、King Lear (リア王)、Macbeth (マクベス)が有名ですが、この4大悲劇は人によって意見が分かれるところで、Romeo and Juliet (ロミオとジュリエット)、Julius Caesar (ジュリアス・シーザー)を4大悲劇に推している人達もいます。個人的には、読んだ事は無いのですが、ロミオとジュリエットに出てくる、”O Romeo, Romeo, wherefore art thou Romeo?”「おお、ロミオ、ロミオ。どうしてあなたはロミオなの?」が未だに頭から離れません。なので、シェイクスピアと言えば、ロミオとジュリエットが真っ先に思い浮かんでしまいます。Shakespeareの”King Lear”(リア王)とChaucerの”The Canterbury Tales”(カンタベリー物語)は留学中にかなり詳細に勉強したし、かなり長い文章を授業中に暗唱させられたのに、今では話の内容すら覚えていません。

The Merchant of Venice (ベニスの商人)

物心がついて以来、漫画ばかり読んでいた自分にとって、今まで読破した本が数冊しか無いというのは非常に恥ずかしい話なのですが、若いうちの読書は買ってでもしろ、という格言さえあれば、もう少し読書をしていたのにと今更ながら悔やまれます。なので、ベニスの商人も読んだことが無いので、当然どんな話か分からないのですが、この作品に出てくる名言だけは知っています。読書は大嫌いでも、映画鑑賞は趣味だったので、昔見た『Se7en』という映画の中で、シェークスピアのベニスの商人に出てくるらしい、”pound of flesh”という言葉が記憶に残っているからです。pound of flesh は、1ポンドの肉(お肉454g)という意味の他に、厳しく取り立てられている借金、法的だが理不尽な賠償という意味もあるらしく、ベニスの商人に出てくる話を比喩的に表現しているみたいです。ベニスの商人にはこの有名なフレーズ以外に、さらに有名な金言が載っています。今度はその名言を見ていきたいと思います。

All that glitters is not gold

All that glisters is not gold. が正しい言い方らしいのですが、どっちでもいいというのが大方の意見です。この文で疑問なのは、All that glitters is と何で、singular verbs (単数動詞)が使われているのか?という事だと思います。Allはpluralじゃないの?と思うのが普通だからです。Every and all ← このサイトによれば、allが関係詞のthat節と一緒に使われる時は、collective singular (集合単数)扱いになると書いてあります。そういうわけで、glitters is が使われているみたいです。Not all that glitters is gold. とも言います。Not everything that glitters is gold. に書き換えた場合、all = everything なので、allが単数扱いという考え方もできるかと思います。All is well that ends well. (終わり良ければ全て良し)ということわざもallが単数扱いです(All’s well that ends well というシェイクスピアの作品があります)。このallの使われ方はネイティブも迷うみたいです。例えば、Subject-Verb Agreement ← このサイトを見ればそれが一目瞭然です。All the shirt needs is/are buttons. 主語がallだからareと考えるか、complement (補語)がbuttonsで複数形だからareと考えるか、何れにしても間違いなのですが、このサイトの説明は以下の通りです。ます、この例文のallは、indefinite pronoun (不定代名詞)なので、複数、単数どちらにも扱うことができます。この場合は単数扱いされているので、当然isが正解なのですが、predicate nominative (述語主格)のbuttonsが複数だからと、areとしてしまうネイティブがいるみたいです。このサイトのコメント欄に面白い質問があったので載せておきます。

I have a problem with subject verb.
It’s you who doesn’t understand or
It’s you who don’t understand.
Which is correct and why?

これは確かに迷う問題かもしれません。先行詞がyouなら当然答えはwho don’tになりますが、who doesn’tが正解みたいです。非常に多くのネイティブがwho don’tが文法的には正しいと言っていますが、who doesn’tの方が耳障りが良いみたいです。これは文法云々ではなくフレーズとしてそう覚えるしかないと言っているネイティブもいます。washingtonpost.comで検索をかけても、It’s you who don’tは0件ですが、It’s you who doesn’tは9件ヒットする事から鑑みても、It’s you who doesn’tを使う方が無難かもしれません。ニュースに限定してグーグルで検索すると、”It’s you who don’t”と”It is you who don’t”は合計86件しかないのに対し、”It’s you who doesn’t”と”It is you who doesn’t”の合計は2098件ある事を考えれば、どちらを使うべきかは一目瞭然のような気もします。ネイティブの間でもこの文法はかなりの論争になっているぐらいなので、どっちが正しいとは言えないのかもしれませんが、文法的には”It’s you who don’t”が正しいと言いつつ、”It’s you who doesn’t”の方がnaturalと言っているネイティブが多いことから考えても、”It’s you who doesn’t”を使うべきなのでしょう。フレーズには非文法的なものも多いので、英語は時として文法よりも感覚が大事にされるという良い例なのかもしれません。ちなみにこのサイトで質問に答えているネイティブも、”It is you who doesn’t understand”が正しい英文だと言っています。

love is blind

“love is blind and lovers cannot see the pretty follies that themselves commit”

愛は盲目とは言いますが、愛する者同士は回りの目を全く気にする事無く、傍から見れば愚行過ぎる行為を平然とやってしまいます。アメリカ留学中も、大学の送迎バスの中で恋人同士が人目も憚らずによくいちゃついていて、回りから”Get a room”とか言われていましたが、全くお構いなしでした。でもそういう恋をできる人達は幸せかもしれません。恋は盲目が許されるのは学生の間だけのような気もします。ただ、昨今の若者の恋愛離れを考察した場合、盲目的な恋愛ができないことが原因なような気もするのですが、その反面、盲目的な恋愛が悲劇を生むこともあるので、リスクを嫌う今の若者達はあえて恋愛をしないのかもしれません。