At the margin, eleventh-hour, more likely than notの意味・用例

At the marginはどういう意味なのか?端っこで、(社会の)末端の、余白に等の意味になることは分かりますが、このフレーズが文頭に置かれた場合どういった意味になるのか?eleventh hourは土壇場の、more likely than notは恐らくという意味になります。先ず、eleventh hourの用例を見てみます。

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eleventh hourの用例

At the margin, eleventh-hour, more likely than notの用例は、この記事”Robust economy may embolden Trump to push for tougher deal with China”から引用させてもらいます。

Mr Attrill said if tariffs are slapped on about $US160 billion ($234 billion) worth of mostly consumer-related Chinese imports on December 15, it will have a significant market impact should no eleventh-hour phase one agreement be reached.

アトリル氏は、12月15日に、約1600億ドル(17.4兆円)相当のほどんどが消費者関連の中国からの輸入品に対し関税が課せられた場合、土壇場での第1段階合意に至らないなら、市場への影響は深刻なものになるだろうと語った。

eleventh-hour (eleventhhour)は形容詞なので、期限ぎりぎりの、瀬戸際の、土壇場の、最後の瞬間のといった意味になり、eleventh-hour agreementなら、期限ぎりぎりでの合意になります。phase one trial (phase I trial)は第1相試験、phase II clinical trialは第二相臨床試験という意味になりますが、この場合のphase one agreementは第一段階合意と訳します。次に、more likely than notの用例を見てみます。

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more likely than notの用例

“Our sense is that it’s more likely than not that it will happen, but is that a view anyone can hold with any degree of confidence? I think the answer is no,” he said. “There’s no sort of mood music that suggests that is likely as soon as this week.”

「恐らく第一段階合意には達するだろうというのが我々の感触なのですが、誰もが確信を持ってそう考えられるかと言えば、答えはノーだと思います。」と彼は語った。「早ければその合意が今週にも起こり得ることを示唆する世論の動向のようなものは存在しません。」

with any degree of confidenceは、多少(の)自信[確信]を持ってというような意味ですが、確信を持ってでも問題ありません。mood musicは(リラックスした環境を作り出す)ムード音楽の他に、lexico.comによるとA prevailing feeling or trend of opinion = 支配的な考え(意見)、世論の動向、意見の傾向のような意味合いもあるようです。

it’s more likely than not that ~で、恐らく〜、十中八九〜のような意味合いになります。期限ギリギリでほぼ確実に米中貿易交渉の第一段階合意に達するだろうというのが、この記事の著者と周囲の人間の見解のようですが、誰も確信を持ってそうだとは言い切れないとい、さらに、そのような楽観論のようなものは世論には存在しないと言っているので半信半疑状態とも言えます。more likely than notは、5割を超える確率かつ10割に満たない確率のことなので、半信半疑よりは上で、確信を持って言い切れるよりは下だと覚えておけば良いかと思います。

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At the marginの意味と用例

“At the margin, Trump can look at his numbers and say the economy is still growing at 2 per cent, the trade dispute isn’t hurting the economy, therefore do I really need to do a deal at this stage?” he noted.

彼は、「トランプ大統領は経済指標を見て、米経済は2%の成長を維持しており、貿易摩擦は経済に悪影響を与えていないので、現時点で貿易協定を締結する必要が本当にあるのか?と言うことできます。」と言及した。

at the marginには、例えば、people at the margin (取り残された人々)のような意味もあります。アーサー・クラインマン氏の著作writing at the marginは、直訳すれば余白に書かれたもの(footnoteとか)で、これは、本文に対して注釈のような周辺的なもの、もしくは、周縁的な存在を意味していて、著者の専門分野がそのような存在であるということを言っています。plants at the marginは辺境の植物のことで、profits at the marginは利鞘収益という意味の他に、Rational people think at the margin.というMankiw’s Principles of Economics (マンキューの経済学原理の第三原理)は、合理的な人々は限界原理に基づいて考える。と訳されているので、marginは限界原理という意味になります。限界原理とは、このサイトによると、marginal benefitが限界利益(限界便益)、marginal costが限界費用、marginal net benefit が限界純利益(限界純便益)の時、限界利益から限界費用を引いた限界純利益がゼロになる、つまり、限界利益=限界費用になるような数値を見出して純利益を最大化することのようです。例文のAt the marginはこの限界原理に基づいてと訳すよりは、損得勘定でと訳した方がしっくり来ます。marginには境界(ぎりぎりの線)という意味もあり、このぎりぎりの線が限界収益点で、損と得の境界(損も得もしない線)ということになります。トランプ大統領は非常に合理的な人であるという事実を鑑みた場合、氏が損得勘定で米中貿易戦争を評価するのは至極当然のことだと言えます。即ち、長期化する中国との貿易戦争が米経済にノーダメージである一方で、中国経済には深刻なダメージを与えている現状を踏まえた場合、合意を急いで損をするよりも、長期化させて中国から最大限の譲歩を引き出させることで最大限の利を得るのが、超一流のdeal maker (交渉者)であるトランプ氏が取るだろうと思われる次の一手である可能性があると、この記事の筆者はほのめかしています。

参考サイト医療における現実の多元性と多層性–アーサー・クラインマンの現象学的・解釈学的医療人類学

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