intersectionality(インターセクショナリティ)とableist(エイブリスト)の意味

intersectionality(インターセクショナリティ)は、さまざまな種類(性別、人種、年齢等)の差別が互いにリンクし相互に影響を与え合うことを意味し、ableismは名詞で障碍者差別、ableist(エイブリスト)は、形容詞は障碍者を差別する、名詞なら障害者差別主義者(身障者差別をする人)という意味になります。この単語は、特に身体障害者に対する差別を意味していますが、知的障害者等も含んでいます。

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intersectionalityとableistの用例

intersectionalityとableistがこの記事で以下のように用いられています。

Ironically, particularly those parents in the West who claim to be woke enough to fight the patriarchy of medical establishment using Google and to refuse to vaccinate their children, are not yet woke enough to appreciate the intersectionality between their own ableist discrimination against the non-normative autistic population and the grievances their children will likely have when they are oppressed by a disease that they should have been immune to.

皮肉なのは、特に、男が支配する医学会とGoogleを用いて争い、子供へのワクチン接種を拒否するほど差別に敏感だと主張する欧米のその親達が、自分達の規格外の自閉症の人々に対する障害者差別と、免疫を付けておくべきだった病気に自分達の子供が冒された時にその子供達が持つと思われる不満のインターセクショナリティを認識するまでにはまだ差別に敏感になっていないことです。

※wokeについてはこの記事”Obama Is Not Woke Enough Nowのwokeの意味“で詳しく解説されています。

non-normativeは、規格外といった意味で、non-normative people (規格外の人々)は、一般的にLGBTQ人口を指す場合が多く、その場合、sexually non-normative peopleのように使われています。自閉症になるのが怖くて自分の子供に予防接種を受けさせない親は、自閉症を患う人々に対して障害者差別をしていると、この記事の著者は批判しています。

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intersectionalityの意味を深く考察する

この記事”The intersectionality wars“を参考にしながらインターセクショナリティを解説して行きます。intersectionalityの元来の意味は、アメリカ黒人女性の受ける二重差別、もしくは、overlapping oppression (重複抑圧)のことだったようです。黒人女性は、黒人ということで人種差別を受け、女性ということで性差別を受けます。現在は、これに、年齢、階級、障害等も加わり、例えば、障害を抱える低所得のソマリア国籍のイスラム教徒高齢黒人女性は、障害、階級、国籍、外国人、宗教、年齢、人種、性差別の8重の差別を受けることになります。インターセクショナリティは、差別が差別を生み出すとも取れるので、例文の、エイブリストの反ワクチン接種の親は、自閉症に対する偏見が、自分の子供に本来患うはずのない伝染病を患わせることによって子供が受ける様々な差別を生み出すことになります。anti-vaxxer(反ワクチン派)の親は、精神病や犯罪者扱いされているので、子供は伝染病差別も受けるだけではなく、親に対する差別を受けることになります。つまり、反ワクチン接種派の親は、世間から、障害者差別主義者、精神障害者、犯罪者と見なされているということになります。アメリカの刑事ドラマLaw & Order SVUのシーズン16エピソード19「Granting Immunity」がそのことを如実に物語っています。

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