orchestrateとset in motionの意味・違い・用例

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

orchestrateとset in motionには意味上の違いはあるのか?例えば、You orchestrated this all. ≅ You set this all in motion.(これは全部おまえの仕業だ。)の公式が成り立ちますが、両者には明確な意味の違いが存在します。もちろん、辞書的な意味で言えば、orchestrate = [演出、指揮、画策]する、set ~ in motion = ~を[始める、実行に移す、引き起こす、作動させる、動かす]なので、この二つに意味の違いがあるのは一目瞭然ですが、結果論から見れば、どちらも似たような意味であることも明確です。

You orchestrated this.の方は、You planned this. You concocted this. You arranged this. You plotted this. (おまえがこれを仕組んだ。)と言い換えることもできます。計画的犯行であることが伺えます。他方、You set this in motion.は、計画性に乏しいですが、結果は同じ犯行であることには変わりはなく、You started this. (おまえがこれを始めた。)と言い換えることができます。つまり、orchestrateが、結果を導くようにあらかじめ(綿密入念に)計画される一方で、set ~ in motionは、何かを始めるきっかけになるということです。ただ、She orchestrated this whole tragedy.も、She set this whole tragedy in motion.も、悲劇の当事者にとってはどちらも同義だということです。犯罪の場合は、前者が計画的犯行で、後者が未必の故意に当たるかと思います。未必の故意というのは、例えば、崖から石を投げた時、その石で人が怪我をしたり死んだりするかもしれないが投げてしまう行為を言います。意図して人に怪我を負わせるために投げるのではないので計画性がありませんが、石を当てられた当事者にとっては、計画性があろうと無かろうと、石が当たることに関してはどちらも一緒ということになります。orchestrateは良い意味でも悪い意味でも使われますが、ネガティブなイメージがあるということは覚えておいた方がいいかもしれません。この単語自体は、Law & Order Special Victims UnitやChicago P.Dなどの刑事ドラマなんかでたまに耳にする程度で、接する機会はほとんどないと思われます。

かつて、LIHOP、MIHOPという言葉がネット上で話題になりましたが、今回のケースに合わせると以下のような公式が成り立ちます。

LIHOP (Let it happen on purpose) = set in motion

MIHOP (Make it happen on purpose) = orchestrate

スポンサーリンク
スポンサーリンク