He is not only idle who does nothing, but he is idle who might be better employed. Socrates
このソクラテスの名言はどう訳すべきなのか?彼は、単に何もしない怠け者というだけではなく、働いた方がいい怠け者であると訳す人もいるかもしれませんが、実際の訳は、何もしない人間だけが怠惰なのではなく、向上心のない人間も怠惰であるとなります。ルーチンワークに胡座をかいている社内ニートの事を言っているのかもしれませんね。
They are not only idle who do nothing, but they are idle also who might be better employed.
ソクラテスのこの格言は、上記のようなパターンも存在します。何もしないで1日プラプラしている人達だけが怠け者なのではなく、上を目指せるのに目指さない人達も怠け者だそうです。
”she rejected a more conventional Conservatoire education after the Royal Academy of Music had told her that a career as a pianist was a daunting prospect for a young girl who would be better employed learning how to cook a good roast.”
”彼女は、王立音楽院に、美味いローストの作り方を学んでた方が賢明な若い女性にとって、ピアニストとしてのキャリアは、あまりにも無謀だと言われてから、旧来の音楽学校教育を否定していた。”
コンセルバトワールは、the Conservatoire = パリ音楽院、この場合は音楽学校のこと
daunting prospectは、直訳すると、非常に困難な前途で、全く先が見えないといった意味になります。
would be better employed = would be better off =~した方がまし、could better use her time = 彼女の時間を使った(費やした)方が賢明、といった意味になると上記のスレッドに書いてあります。
若い女性は、プロのピアニストを目指すより、花嫁修業でもしていた方がよっぽどましといった意味になります。こういう時代の方が良かったという懐古主義者もいますが、今の結婚受難時代を見るにつけ、女性の職業は家庭を切り盛りする時代の方が良かったと思える人間が徐々に増えてきているのも事実です。