ソクラテスの名言:he is idle who might be better employed

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

He is not only idle who does nothing, but he is idle who might be better employed. Socrates

このソクラテスの名言はどう訳すべきなのか?彼は、単に何もしない怠け者というだけではなく、働いた方がいい怠け者であると訳す人もいるかもしれませんが、実際の訳は、何もしない人間だけが怠惰なのではなく、向上心のない人間も怠惰であるとなります。ルーチンワークに胡座をかいている社内ニートの事を言っているのかもしれませんね。

名言:No one should be above the law (誰もが裁かれるべき)
No one should be above the lawは、直訳すれば、何人たりとも法を超越してはならない、法の上に立つということは、要は、独裁者であるということで、独裁者のみが何をしても許されるということを意味しています。法の下の平等の精神は、法の上に存在する人間が存在しないことを意味し、どんなに偉い人間であったとしても、法を犯せば裁かれなくてはならないことを謳っています。つまり、悪いことをすれば誰もが裁かれるべきであるということです。
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might be betterは、~した方がいいだろう(かもしれない)、 employという英単語には、雇う以外に、~に従事する、使用する、用いる、採用するといった意味もあります。better employedで、もっとましな使いみち[仕事]みたいに解釈できるので、might be better employed = もっと上を目指せるといったように訳すこともできます。

They are not only idle who do nothing, but they are idle also who might be better employed.

ソクラテスのこの格言は、上記のようなパターンも存在します。何もしないで1日プラプラしている人達だけが怠け者なのではなく、上を目指せるのに目指さない人達も怠け者だそうです。

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wordreferenceのこのスレッドに、better employedの意味の詳しい説明が載っています。

”she rejected a more conventional Conservatoire education after the Royal Academy of Music had told her that a career as a pianist was a daunting prospect for a young girl who would be better employed learning how to cook a good roast.”

”彼女は、王立音楽院に、美味いローストの作り方を学んでた方が賢明な若い女性にとって、ピアニストとしてのキャリアは、あまりにも無謀だと言われてから、旧来の音楽学校教育を否定していた。”

道路沿いに家を建てる人間は衆人環視の下にいるのも同然だ
He that builds by the wayside has many masters. 直訳すれば、沿道に何かを建てる人間は、多くの教師を持つですが、この格言の趣旨は、目立つところに家やビルなどを建てたり、何か目立つことをしたり、人目を引きやすい物事は、周囲からいらぬ関心を集めることによって、人々からあれやこれやと余計なお節介を焼かれるものだということを言っています。この名言にはさまざまなバリエーションがあって、教師の部分が、批評家、鑑定士、監視者、忠告者に変わっています。

コンセルバトワールは、the Conservatoire = パリ音楽院、この場合は音楽学校のこと

daunting prospectは、直訳すると、非常に困難な前途で、全く先が見えないといった意味になります。

would be better employed = would be better off =~した方がまし、could better use her time = 彼女の時間を使った(費やした)方が賢明、といった意味になると上記のスレッドに書いてあります。

若い女性は、プロのピアニストを目指すより、花嫁修業でもしていた方がよっぽどましといった意味になります。こういう時代の方が良かったという懐古主義者もいますが、今の結婚受難時代を見るにつけ、女性の職業は家庭を切り盛りする時代の方が良かったと思える人間が徐々に増えてきているのも事実です。

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