5月5日の子供の日と5月9日の対独戦勝記念日の前に思うこと

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日本では5月5日の子供の日が刻々と近づいています。その4日後の5月9日にロシアの対独戦勝記念日がやって来ます。独ソ戦(1941年6月22日〜1945年5月9日)では多くの子供達が犠牲になりました。そして、今現在、多くのウクライナの子供達が戦争の犠牲になってしまっています。

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ハリコフの悲劇

1941年10月から始まったドイツ軍によるハリコフ占領、その占領下、SSだけではなくドイツ正規軍もハリコフ市民に対して数々の戦争犯罪行為を行っています。占領直後にハリコフは封鎖され多くの市民が餓死・凍死しています。その中には多くの子供達が含まれています。ヒストリーチャンネルで当時のハリコフ市内の様子を撮影したカラー映像を見ましたが、道端に多くの死体が散見される中で、バケツで水を汲む子供達の姿が映されているのですが、重いバケツを抱えながら歩く子供達にカメラを向けると、何とこんな悲惨な状況の中でも子供達はカメラに向かって満面の笑みを浮かべているのです。人はこんな極限の状況下においてもこんな素晴らしい笑顔になれるのかと思うと涙がボロボロと溢れてきました。その子供達の笑顔が今でも頭から離れません。当時少女だった女性の証言によると、水も食べ物もなくネズミを食べたり、動物の血を飲んで飢えを凌いでいたと話していました。人々が寒さと飢えで死んでいく姿を見てドイツ兵が笑っていたという話しを聞いて愕然となりました。

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戦争の悲惨さを一番知っているロシア

ロシアの文豪トルストイが書いたナポレオン戦争を題材にした戦争と平和というタイトルに象徴されるように、戦争より平和の方がいいに決まっているのに何故人は戦争をしてしまうのか?ナポレオンの侵略によってロシアは国家存亡の危機に立たされますが、冬将軍と焦土戦術によって、天才戦略家ナポレオン率いるフランス軍を相手に奇跡の大逆転勝利を勝ち取ります。さらにナチス・ドイツの侵略によって再び国家存亡の危機に立たされますが、ロシアの英雄ゲオルギー・ジューコフ元帥によって、連戦連勝無敵ドイツ軍から奇跡の大逆転勝利をもぎ取ります。フランスとドイツの侵略戦争により2度も国家存亡の危機に立たされた誰よりも戦争の悲惨さを知っているはずのロシアが、人口の6割がロシア語を話すウクライナに侵略したことで、何の罪もない多くの子供達が戦争の犠牲になっています。ウクライナの子供の半分以上が疎開を強いられています。親を失った子供達も大勢います。戦争によって一家団欒の平和が一瞬にして奪われてしまったのです。この戦争が1日も早く終結し、1日も早く戦争のない世界が来ることを願わずにはいられません。


参考サイト

One month of war has displaced more than half of Ukrainian children

How Joseph Stalin Starved Millions in the Ukrainian Famine

Zhukov’s Greatest DefeatThe Red Army’s Epic Disaster in Operation Mars, 1942

Tolstoy and the Napoleonic wars

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