【露烏戦争】何故ロシア軍はドローン戦争で劣勢を強いられているのか?

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ロシア軍が80年代のアフガニスタン、90年代のチェチェン、21世紀のナゴルノカラバフ紛争での教訓を全く学ばなかったことが、今回の露烏戦争において大損害を被っている最大の原因となっています。アフガンではスティンガーにやられ、チェチェンではゲリラ戦に敗れ、ナゴルノカラバフではドローンを制する者が勝つというこの3つの教訓を肝に命じてさえいれば、少なくともここまでの惨状には陥らなかったはずです。

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ドローン先進国のロシアが何故ドローン戦争に敗れたのか

露烏戦争は近代戦の手本のような戦争の様相を呈しています。近代戦においては、戦車や攻撃ヘリはほとんど役に立たないことが証明され、ドローンを制する者が戦場を制すと言っても過言ではない状況になっています。ロシアはドローンやAI技術では、アメリカ、中国、イスラエルといった国々と肩を並べる世界の最先端を行っているにもかかわらず、何故ドローン戦争にこうも簡単に敗れてしまったのか?少なくともこれまでの戦いにおいてはロシアはドローンを上手く活用できていないし、西側のキラードローンへの対抗策が皆無なように思えます。最大の原因は、かつての日本軍が大鑑巨砲主義から脱却できずに、空母を中心とした機動部隊の増設が間に合わなかったように、ロシア軍も戦車・攻撃ヘリといった旧態依然の用兵から脱却できずに、近代戦への対応が全くできなかったことにあるのではないでしょうか。

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露烏戦争の今後の行方

ロシア軍が戦場でAI制御された完全自律航行自爆ドローン(AIが標的を視認して神風攻撃を仕掛ける自爆型ドローン)を使用したらしいので、今後は、この自爆ドローンを多用していく可能性があります。ロシアは中国に大量のドローンを発注しているという噂もあるので、中国製の武装ドローンに独自のAIを組み込んで自爆ドローンとしてウクライナ領内に大量にばら撒くつもりなのかもしれません。実際にウクライナではロシアが中国製のドローンを使用し始めているといった情報もあるので、ウクライナにおけるドローン戦争の今後の行方が注目されます。ただ、中国の態度が非常に曖昧で、ロシアに対する武器供与を躊躇しているよう見受けられるので、もし、中国が西側の圧力に屈して露烏戦争で中立の立場(ロシアには戦争協力をしない)を選択した場合、中国が台湾侵攻を完全に諦めたことを意味するので、ある意味で西側の大勝利とも言えます。ロシアが中国の戦争協力を得られなければ、ロシアとウクライナ間での休戦協定が早期に締結される可能性もあります。1938年のミュンヘン会談でのチェコ分割のように、NATO加盟国の一部がウクライナに対してクリミアと東部地区をロシアに割譲するように説得中らしいので、意外と早く両国間の休戦が実現するかもしれません。

参考サイト
Where Are Russia’s Drones?

Russia Reveals New Drone Capabilities, Hinting At What It Could Bring To Bear In Ukraine

Russia was lagging behind in drone capabilities, but is now catching up

US tells Europe that Putin asked China for DRONES just days after the invasion began in February: White House warns of ‘significant consequences’ if Beijing helps Moscow fight Ukraine

Blacklisted By The US, Chinese Drones Assisting Russia In Coordinating Missile Strikes On Ukraine

Russia’s ‘Suicide Drone’ Raises Fears Over AI In Warfare

How Combat Drones Ended a Decades-Long War in 44 Days

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