諦めなければ、あるいは、戦うことを止めなければ、失敗も敗北もない

かつて、Homer Simpsonが、”Trying is the first step towards failure.”「そもそも何もしなければ失敗しない」と言ったように、何かをしようとするから、人は失敗や挫折を経験するはめになるということを教える名言です。確かに、何もせずに引きこもっていれば、失敗することも挫折感を味わうことも、屈辱を味わうこともありません。しかし、沢田亜矢子が歌う昭和を代表する超名作アニメ『家なき子』の主題歌「さあ歩きはじめよう」の歌詞に、生きることは戦いだ~♪、とあるように、生きることは戦いだということも忘れてはいけません。

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諦めなければ挫折は経験しない

ZARDの歌『負けないで』の歌詞の中に、「負けないでもう少し最後まで走り抜けて」「負けないでほらそこにゴールは近づいてる」という歌のサビがありますが、これは、諦めなければ負けないということを意味しています。つまり、諦めたらそこで勝負あったということです。

There is no failure except in no longer trying. There is no defeat except from within, no really insurmountable barrier save our own inherent weakness of purpose. 「諦めさえしなければ失敗を経験することはありません。自分に負けないことが大切で、己の意志薄弱さを言い訳にしてはいけません」

これは、Elbert Hubbard(エルバード・ハバード)の名言ですが、かなり意訳です。原文に忠実に訳せば、「もはや試みをしないこと以外失敗は存在しません。内部から以外の敗北は存在しませんし、自分の意志の弱さ以外に本当に克服できない障害はありません。」です。言っていることはZARDの歌と全く一緒で、(自分に)負けないで~♪(諦めないで)ということです。

とにかく戦い続けることが重要

昭和を代表する超名作スポ根漫画である『あしたのジョー』で、主人公の矢吹丈は、「そこいらにあるブスブスとしたみてくれだけの不完全燃焼とはわけが違う。 ほんの瞬間にせよ眩しいほどに真っ赤に燃え上がるんだ。そして後には真っ白な灰だけが残る。燃えかすなんか残りゃしない! 真っ白な灰だけだ・・・。」という男の中の男の感動の台詞を、ジョーのことを密かに慕う林家の看板娘の紀ちゃんの前で吐いています。これを聞いた紀ちゃんは、当然のことながらドン引きして、逃げるように帰ってしまうのですが、その時の丈のやっちまった感は何とも言えません。それは置いておいて、この台詞は、死ぬまで戦い続けることを宣言し、死んでも負けを認めなければ、少なくとも、自分の中では、敗北を味わうことなしにこの世から去ることが出来ます。実際に、矢吹丈は、勝負の判定を聞くこと無く息絶えているので、自分が負けたことは知る由もありません。つまり、死ぬまで戦いを止めなければ、敗北を味合わずに済むということになります。しかし、死んだら負けじゃんという考え方もあるので、生きてるだけで儲けもんという観点に立てば、過ぎたるは及ばざるが如しだということになります。死なない程度に戦い続けることが、生きることは戦いの人生には求められていると言えます。

戦いを止めた方が負け

1987年の『The Untouchables』という映画の終盤、ケビン・コスナー演じる主人公であるエリオット・ネスがアル・カポネに、”Never stop, never stop fighting till the fight is done.” 「戦いは、諦めた方が負けなんだ。」、あるいは、原文に忠実に訳すと「勝敗が決まるまで戦いをやめないことだ。」と言います。映画『アンタッチャブルは』、禁酒法時代の米財務省の役人とギャングのボスの血みどろの死闘を描いた作品ですが、ネスの言う通りにカポネが戦い続けたとしても、強大な国家権力に勝てるわけもなく、カポネにしたら、生きているだけでも儲けもんだったと言えるかもしれません。ちなみに、カポネが収監されていた、サンフランシスコの離れ小島にあった、アルカトラズ刑務所を舞台にした、クリント・イーストウッド主演で1979年に上映された映画、Escape from Alcatraz(アルカトラズからの脱出)も、かなり見応えのある名作映画です。この映画でも、主人公は、アルカトラズから脱獄するまで諦めずに壁に穴を掘り続けます。とは言っても、人生時には諦めも肝心であることを、決して忘れてはいけません。”He who fights and runs away, lives to fight another day”「負けるが勝ち」という諺があるように、人生時として引くことも大事です。この事は、1943年2月、東部戦線においてスターリングラードの独軍を降伏させて勢いに乗るソ連軍の大反抗を、引くことで見事に受け流し、その後、反撃に転じた名将エーリッヒ・フォン・マンシュタイン元帥が教えてくれています。戦争においては、全滅するまで戦い続ける程の愚の骨頂はありません。

日本男児の美学、あるいは、矢吹丈の美学は、万歳突撃による玉砕でしたが、勝てる見込みのない相手とは、そもそも戦わないことが賢いと言えます。これは恋愛にも同じ事が言え、高望みの異性にはアタックしないことです。この事は、受験にも言えます。無謀と思える挑戦はしないということで、彼を知り己を知れば百戦殆うからずというやつです。人間心理というやつは非常に複雑で、少しでも自分を高く見せたいという俗物心理が、己の力を過信させ、その分不相応な高望みが、失敗や挫折、敗北や屈辱をもたらします。何に挑戦するかが鍵です。