3人のギャング、ルビオ、マケイン、グラハム

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1000万人以上の不法滞在者達に最終的に市民権を与えるいう、Gang of Eight bill あるいは、comprehensive immigration reform (CIR) bill (包括的移民改革法案)は、共和党のカリスマ、ラッシュ・リンボー氏等の努力によって闇に葬られました。

テッド・クルーズ氏やジェフ・セッションズ氏によって骨抜きにされた移民制度改革法案が上院で可決され、ラッシュ・リンボー氏等に扇動された共和党支持者達の猛烈な反発に屈した、当時の下院議長だったジョン・ベイナー氏が握り潰し事無きを得ました。クルーズ氏は法案から市民権への道筋を削除した事が、廃案に繋がったと豪語していましたが、実際は、連邦最高裁が市民権を与えていただろうと言われているので、クルーズ氏もアムネスティー法案には賛成だったはずだと、保守層の間で猛烈に批判されていました。

現在、gang of three (3人のギャング)である、ジョン・マケイン氏、リンジー・グラハム氏、マルコ・ルビオ氏の3人が、トランプ氏が指名した国務長官候補のレックス・ティラーソン氏にかなりの難色というか不快感を示しています(Key GOP senators join call for bipartisan Russia election probe, even as their leaders remain mum)。この3人がタッグを組めば、最終的にトランプ氏が指名する全ての閣僚候補者を拒否できてしまうので、トランプ氏にとっては、まさに、目の上のたんこぶの3人と言えます。

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共和党超タカ派(ネオコン)

トランプ氏がどうやってこのネオコン達と交渉していくのかは、今のところ完全に未知数ですが、基本的に彼等はロシアとの全面対決を狙っていると言われているだけに、完全に狂っているとしか言えません(Congressional hawks still want a big war)。

多くのネオコン達は、ロシアとの戦争は核戦争にはならないと嘯いていますが、その根底には、あのヒトラーでさえ、最後まで報復を恐れて、生物・化学兵器を使わなかったのだから、ロシアも核は使わないだろうという楽観論から来ていると言われています。

クリントン氏も、シリアにNo Fly Zone (飛行禁止区域)を設けて、ロシアとの戦争も辞さないと息巻いていましたが、実際、ロシアのトランプと言われている人も、クリントン氏が大統領になれば、第三次世界大戦は避けられないだろうと言っていました(Putin ally tells Americans: vote Trump or face nuclear war)。クリントン氏はネオコンの操り人形みたいな言われ方をしていて、リビアの政権交代劇にも深く関わり、さらにリビアで使用された兵器をシリアに秘密裏に運んで、アサド政権転覆をも企てたと、一部の間で言われています。アメリカが、サウジ、カタール、UAE、トルコを介して、ISISを支援していたとまで言われており、その取りまとめをしていたのが、マケイン氏だったと噂されています。トランプ氏がどうやって、このタカ派達を抱え込むか、それがプーチンロシアと新たな協力関係を築く上での、真っ先に乗り越えなければならないハードルみたいで、氏が指名した国務長官候補が、3人のギャング達の協力を得て、議会で承認されるかどうかが、その試金石になるだろうと、多くの識者が指摘しています。

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