デブ差別:差別されるのが嫌なら痩せろや!は正論なのか?

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人を、肌の色や年齢、性別、学歴、収入、社会的地位、身体的特徴、心身の疾患等で差別することは人として許されません。差別をする人間は人として終わっているので、そういう人間を差別しても全く問題ありません。しかしながら、肥満体型の人を批判することは、そもそも差別に当たるのか?という問題が存在します。今日はそのことについて考察してみました。

肥満は万病の元:勤勉・誠実な人ほど体重差別をする傾向が強い
肥満は万病の原因と言われています。巷では、ダイエット関連の書籍や商品、健康食品が飛ぶように売れています。趣味はダイエットと言う女性も珍しくありません。ダイエットへの関心の高さが、肥満に対する人々の思いを代弁しているように思えます。アメリカでは、デブのリベラルキャスターが、トランプ大統領のことをデブと馬鹿にしていますが、保守派からおまいうと嘲笑されています。

この記事”People with obesity often ‘dehumanized,’ study finds“によると、世間一般的に肥満な人々は人間扱いされないようです。全く酷い話です。

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肥満は病気

New research, published in Obesity, has found that people with obesity are not only stigmatised, but are blatantly dehumanised.

Obesity誌に掲載された新たな研究が、肥満症を患う人々が汚名を着せられるだけではなく、あからさまに人間性を剥奪されることを見出しています。

例えば、デブは周囲から豚呼ばわりされることが多々あります。豚は怠惰・不浄の象徴なので、これ程人を馬鹿にした言葉もありません。なので、人間を豚扱いするなんて酷い話であるということになります。しかしながら、怠惰で大食いな人間だけがデブになると思っている人達は、そうではなくて、デブは肥満症というれっきとした病気でもあるということを知る必要があります。

Obesity is now very common in most of developed countries. Around one third of US adults and one quarter of UK adults are now medically defined as having obesity. However, obesity is a complex medical condition driven by genetic, environmental and social factors.

肥満は、今や、多くの先進国において、非常に一般的なものとなっています。米国の約3分の1の成人、英国の成人の約4分の1は、現在、肥満症を患っていると医学的に定義されています。しかしながら、肥満は、遺伝的・環境的・社会的要因によって引き起こされる複雑な医学的症状でもあります。

デブを家畜豚扱いするのは、デブが怠惰で大食いの豚野郎という偏見があるからだと思われます。しかし、怠惰な大食い豚野郎だからデブるのではなく、病気だからデブるというケースもあります。つまり、デブを差別することは、病人を差別するのに等しいということになるのです。デブを差別をする差別主義者達は、この事実を常に肝に命じておく必要があります。好きでデブになる人間など、相撲取りでもない限りいないのです。差別されるのが嫌なら痩せればいいじゃんという言葉は、パンがないならケーキをお食べ並の問題発言であるということになります。

エンゲル係数が高い低所得者ほど肥満になりやすいのは何故なのか?
低所得者層ほどエンゲル係数が高いことは周知の事実となっています。可処分所得に占める彼等の食費の割合は高くても、そもそも所得が少ないことから、食費に使えるお金は少ないので食べるにも困る状態にあるはずです。従って、常識的に考えれば、低所得者層ほど痩せているということになります。さらに、低所得者は、世間一般的に、食事も食べる暇もないほど一日中働き詰めのはずなので、痩せていないとむしろおかしいという話になります。
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貧困が人をデブにしてしまう

“It’s too common for society to present and talk about obesity in dehumanising ways, using animalistic words to describe problems with food (e.g. ‘pigging out’) or using images that remove the dignity of people living with obesity. Obesity is a complex problem driven by poverty and with significant genetic, psychological and environmental components. Blatant or subtle dehumanisation of any group is morally wrong and in the context of obesity, what we also know is that the stigma surrounding obesity is actually a barrier to making long-term healthy lifestyle changes.”

食べ物に関する問題を表現するのに動物言葉(例えば、豚のようにガツガツ食う)を用いたり、肥満と共に生きる人々の尊厳を奪い去るイメージを用いて、非人間的な方法で肥満について表現したり話したりすることが社会にとって日常的なものになってしまっています。肥満は、貧困や深刻な遺伝的・心理的・環境的要素によって引き起こされる複雑な問題です。あらゆる集団に対するあからさまな、もしくは、巧妙な非人間化は道徳的に悪であり、肥満に照らせば、肥満を取り囲んでいる恥辱は、実は、長期にわたる健康的なライフスタイルへの変化に対する障害となっているということも分かっています。

何故貧困だと太るのか?例えば、アフリカを見れば、貧困に苦しむ人々はガリガリです。何故なら、貧困故に食べられないからです。さらに、貧乏暇無しと言われるように、貧乏人は寝る間も惜しんで働くので痩せていないとおかしいのです。貧困がデブを誘発する理由は非常に単純で、学業においても仕事においても、怠惰だから貧困に陥り、食っちゃ寝だから太るのです。ただそれだけのことです。従って、底辺デブは怠け者で大食いの豚以外の何者でもないということになります、差別されても仕方がないとも言えます。一方のデブスペクトルの対極にある金満デブはと言えば、惰眠と美食を貪る腐った豚です。しかし、遺伝や疾患、薬の副作用による肥満に対する差別は絶対に許されるべきではありません。そもそも、容姿で人を差別する人間は、人種差別主義者に匹敵する最低最悪の人間であるということを忘れてはいけません。

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