仮定法 仮定法現在 should 原形不定詞

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subjunctive mood (仮定法)、present subjunctive or mandative subjunctive (仮定法現在) が消えつつあると言われ続けて久しいですが、この辺の文法はネイティブ以上に、文法偏重主義の申し子である(古い伝統を重んじる)、日本人英語学習者達の方が大事にしているではないでしょうか。ネイティブにとって英文法は✗か○ではなく、見た目や言い回し(言いやすさ)といった感覚が重視されるので(だから言葉は歴史と共に進化していく)、仮定法現在もやがてはなくなるだろうと予想されているので、lest it gets のような文が受け入れられるのも時間の問題みたいです。

lest should, in case, for fear, so that wouldn't 意味、用法
lest ~ shouldは、現実にはほとんどというか全く使われていない古臭い日本特有の受験英語に特化した英文法の一つのような酷い言われ方を巷ではされているようですが、実際にググッて見れば分かる通り、ニュース記事においても意外とふんだんに使われているかなり実用的な使える活きた英語の一つになっています。
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仮定法現在としての should

lest should でもやったように、アメリカ英語だと、should は省略が基本で、イギリス英語だと、shouldを付けた方がいいとなり、should を省略しない方がいいというのは、lest 以降の節が present subjunctive (仮定法現在)かどうかを明確にするためです。つまり、should が仮定法現在のマーカーとして使われているという事になります。should を付けた方が確かに安全です。indicative mood (直接法)と差別化するためにも、should を付ける習慣化をした方がいいのかもしれません。受験問題の定番としてよく使われる書き換え問題を例にしてみます。

He gave the order for students to be more attentive in class.
He gave the order students be attentive in class.
彼は、生徒達に、授業中はもっと気を入れてやるよう命じた。
命令を与えるのような動詞が使われている時は、that 以下の subordinate clause (従属節)に仮定法現在を使うという英文法があるので、それに従えば、答えのようになるわけです。問題はここで、should を省いた時に、got a real job としないようにする事なのですが、gets a real job ともしないように注意が必要で、His father gave the order that he get a real job. と書き換えられるかが問われます。そういう事もあって、should を保険的に付けておく事がベストな選択と言われる所以にもなっています。

perfect infinitive 完了不定詞 expected, intended to have 過去分詞
perfect infinitive (完了不定詞)は非常に不思議で難解な文法だと思います (というか、これも受験には頻出するので当然覚えておかなければならない文法の一つ)。完了不定詞の前に、be+infinitive (be+to不定詞)の話をする必要があります。このbe+to不定詞も実は完了不定詞に負けず劣らず不思議で難解な文法だからです。ググッてもこの文法の説明がサイトによって言っている事がやや違っているからで、まずは下の例文を叩き台にして話を進めていきます。
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仮定法現在と原形不定詞

They demanded that she (should) be there. の場合、should + 原形不定詞、ではなく、仮定法現在の should なのですが、should + 原形不定詞 から、should を省略して原形不定詞が残ったと覚えても問題ありません。要は、should がない場合、動詞は必ず、simple form (単純形)が使われるという事を覚えておけばいいだけです。つまり、They demanded that she be there. という英文を覚えておけば事が足りてしまうということです。原形不定詞とは、知覚動詞構文、I saw her cry. のcryや、使役動詞構文、I let her be there. のbeの事を指します。多くのネイティブは、原形不定詞 = 仮定法現在 と捉えているので、ノンネイティブがそう思っても何の不思議もありません。それと、イギリス英語の場合、仮定法現在は too formal (あまりにも形式的で堅苦しい)なので使うのを嫌がるネイティブが多いらしいのですが、そのことが、仮定法現在はやがては消え行く英文法の一つだと言われている所以になっているのかもしれません。

知覚動詞 taste, smell, see, hear, feel 受動態 過去分詞 現在分詞 SVOC
知覚動詞と言えばSVOC(第5文型)と see, hear, feel, smell, tasteが有名どころですが、これ以外にも色々あります。今回は感覚動詞(sensory verb) = 知覚動詞(perception verb)について、知覚動詞と認識動詞(cognition verb)の違いについて焦点を当ててみたい思います。
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仮定法現在を導く動詞と形容詞

仮定法現在を導く動詞と形容詞は意外と多いです。その中から特に代表的なものをピックアップしてみました。

動詞 advise, ask, beg, command, decide, demand, desire, forbid, insist, propose, recommend, request, require, suggest, urge, prefer

形容詞 important, necessary, advisable, desirable, essential, imperative, mandatory, vital, urgent, and imperative

I recommend that you (should) be more careful.
もっと注意深くなりましょうよ
It is important that he (should) be ready for tomorrow’s exam.
彼が明日の試験の準備をするのは大切です。

この他にも、give an order that の、名詞 order のように、名詞が仮定法現在節を導く場合もあります。仮定法現在を導く動詞の名詞形も仮定法現在をとるという事です。

参考サイトSubjunctive
参考サイトThe Subjunctive Mood of English Verbs

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仮定法現在は消えるのか?

アメリカ英語よりもイギリス英語の方が、仮定法現在に対する思い入れが低いみたいです。BBCサイトthe subjunctiveを見るとその事がよく分かります。

We don’t use the subjunctive very much in contemporary English unless we wish to sound very formal. With verbs like suggest, recommend, insist and adjectives like important, essential, imperative, crucial, vital, we often use should + infinitive instead of the subjunctive or we can use the normal tense form. The reporting verbs and adjectives above are normally followed by a that-clause in which that itself is often omitted.

品詞 - 準動詞 (不定詞 動名詞 分詞) - 意味 使い分け
準動詞(verbal)というのは動詞(verb)が、不定詞(infinitive)、動名詞(gerund)、分詞(participle)の形...

「現代英語では仮定法(仮定法現在)は、よほど形式張った言い回しが要求される場面以外では使われない。仮定法現在を導く動詞や形容詞には、仮定法の代わりに、should + 原形不定詞を使うか、あるいは、通常時制を使います。伝達動詞や形容詞が導くthat節のthatは省略可能です」と言ったように、BBCの英語学習サイトによると、仮定法現在の代わりに、通常時制を使っても全く問題ないらしいのです。もちろん、日本の受験英語ではそんな事は許されません。とにかく、BBC(イギリス英語)によると以下のようになります。

1. I demanded (that) they pay the bill. (形式的過ぎ)
2. I demanded (that) they should pay the bill. (形式的)
3. I demanded (that) they paid the bill. (形式張らない)
私は彼等が勘定を支払うことを要求した。
putative should(推定のshould)の意味・用例
putative should(推定のshould)は、ネットで英文記事を閲覧していると、たまに見かけることがあります。多くの日本人にとって、should have 過去分詞という形は、~すべきだった(のにしなかった)という意味なので、推定的shouldに出くわすと面食らうかもしれません。~すべきなのにしなかったという訳にこだわると、おかしな訳文になってしまうからです。

ただ、アメリカ英語では、3の形は有り得ないというネイティブがほとんどなので、少なくともアメリカでは仮定法現在が消えることはないでしょう。あるネイティブの理論によると、3の場合、彼等が勘定を払ったという事実を伝える事になり、1と2にはある、要求したが払ったかどうかは分からないという曖昧さが消えてしまうらしいのです。アメリカ英語の場合、仮定法から直接法に変わることで、意味まで変わってしまうみたいです。もちろん、これはあくまでも、一人のネイティブの見解であることを付け加えておきます。

参考サイトthat she apologise/apologised (subjunctive)
参考サイトdemand/request/suggest that [bare infinitive / subjunctive / indicative]

【英文法】仮定法の倒置と仮定法過去・仮定法過去完了の訳し方
仮定法は if を用いなくても、前置詞、不定詞、動名詞、他の接続詞などを用いても表現する事ができてしまいます。この事を知らないでいると、試験問題等の英文中で仮定法が使われている事に気付かないという、とんでもない醜態をさらしてしまうことになりかねません。ニュース記事で頻繁にこういった仮定法の使われ方がしているという事実こそが、仮定法がそれだけ重要な英文法の一つだという事を如実に物語っています。
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