lest should, in case, for fear, so that wouldn’t 意味、用法

lest ~ shouldは、現実にはほとんどというか全く使われていない古臭い日本特有の受験英語に特化した英文法の一つのような酷い言われ方を巷ではされているようですが、実際にググッて見れば分かる通り、ニュース記事においても意外とふんだんに使われているかなり実用的な使える活きた英語の一つになっています。

on hand/in hand/at hand/to handの意味・違い・用法
on hand, in hand, at hand, to handは、どれも似たような意味に思えますが、米語と英語の違いだけではなく、微妙なニュアンスの違いがあります。(何かが)手元にある。といった意味がこれら4つのイディオムに共通しています。dictionary (on, in, at, to)handは、どれも手元の辞書と訳して問題ありませんが、実際には、米語、英語による違いが存在します。
スポンサーリンク

should は省略が基本

lest ~ should (しないように)と言いつつも、should は非常に省略されやすいです。一見すると、lest が一人歩きしている印象が非常に強いので、果たして lest ~ should のセットで覚える必要があるのかという気もしないではないのですが、受験英語を考えればセットで覚えないと辛いと思います。lest 何だったっけか?とならないためにもやはり、lest ~ should をセットで覚えておきたいところです。ブルームバーグの記事、Sanders Says He’ll Help Defeat Republicans If Clinton Is Nominee の中から引用させてもらった英文中のlest ~ should も見事にshould が省略されていました。

He brushed off suggestions made by some Democrats this week that he cool his attacks against Clinton lest he damage her for the fall.

「バーニー・サンダース上院議員は、ヒラリー・クリントン元国務長官が秋の大統領選挙に勝利するために、彼女を傷つけないように攻撃を弱めるという、今週何人かの民主党議員達によってなされた提案を一蹴した。」

ヒラリーを中心に党をまとめるためにも、サンダースはさっさとレースから撤退しろ!という声が日増しに高まっているような気がしますが、バーニーの撤退は信者が許さないとも言われています。

he damages her と動詞 damage が三人称単数形にならないのは、lest he (should) damage と should を省略する場合でも lest 以下の節は present subjunctive or mandative subjunctive (現在仮定法)が続くので、動詞が原形(不定詞)になるためです。

A is to B as C is to D or A is to B what C is to Dの意味・用法
A is to B as (what) C is to D, What C is to D A is to Bは、A:B=C:Dの関係を示す構文で、A:B(AのBに対する関係)の部分が主節でC:Dの部分は従節になります。従って、A:Bの部分がメインになるように訳出する必要があります。この構文は、いわゆる、クジラの構文のように日本特有の受験構文なんだろうと高をくくっていましたが、実際にニュース記事で使われていたので驚かされました。

面白いのはイギリス英語の場合、should を省略するのは文法的に正しくない場合があるというネイティブ(Scottish)が存在する事です。例えば、lest you should catch a cold でshouldを省いたら、動詞のcatchがpresent subjunctive (仮定法現在)かどうか分からなくなるかららしいのです。とにかく、shouldを省いた時に間違えて動詞を三人称単数形にしないように、should + bare infinitive (原形不定詞) の should が取れて、原形不定詞が残ったみたいに覚えておくのと、現在仮定法の場合、動詞は原形という事も同時に覚えておきたいところです。厳密に言えば、仮定法現在と原形不定詞は別物らしいのですが、ネイティブでも気にする人間は非常に稀らしいです。

参考サイトSubjunctive Mood (2)
参考サイトLest – usage
参考サイトGMAT Grammar: The Subjunctive Mood

putative should(推定のshould)の意味・用例
putative should(推定のshould)は、ネットで英文記事を閲覧していると、たまに見かけることがあります。多くの日本人にとって、should have 過去分詞という形は、~すべきだった(のにしなかった)という意味なので、推定的shouldに出くわすと面食らうかもしれません。~すべきなのにしなかったという訳にこだわると、おかしな訳文になってしまうからです。
スポンサーリンク

should が省略されていない例

Will Oil And Refugees Force European Intervention In Libya からの引用

Second of all, the EU is treading very cautiously lest it should create the impression that it is “jumping the gun,”

「第二に、欧州連合はフライングをしているという印象を作り出さないように、非常に慎重に事を進めています。」

synthetic subjunctive and analytic subjunctive
synthetic subjunctiveとanalytical subjunctiveについて少し調べてみました。synthetic subjunctiveというのは、present subjunctive(仮定法現在)のことを言っていて、一方のanalytical subjunctiveは、法助動詞を用いた仮定法のことを指すようです。

この例文ではshouldは省略されていませんが、shouldが省略されていない最新ニュース記事を探すのは大変です。アメリカ英語は、lest should は結論としては、lest+主語+原形不定詞で使うのが一般的という事みたいです。元来、古臭い言い回しである事は確かなので、古臭さを少しでも消すためにshouldを端折っているのかもしれません。

スポンサーリンク

lest should とネイティブ

多くのネイティブが親の敵のように lest を忌み嫌っている事は前述した通りなのですが、何故彼等がこの言い回しをそこまで嫌っているのか理解に苦しみます。古臭過ぎるからだということは分かっているのですが、Lest We Forget という有名なフレーズがあるにもかかわらず、何故?と思わざるを得ません。英連邦内の英語ネイティブ達にはlestは馴染み深いのですが、アメリカ人には関係ないからかもしれません。

例えば、Lest…..should? のスレッドにも

The word ‘lest’ is somewhat outdated for contemporary writing unless you are composing fiction that takes place in the 1700s.

If you want to use the word, I would say “I held her hand lest she fall.” It would be awkward and unnecessary to say lest she should fall.

「lest は古臭過ぎるから大昔を舞台にした小説を書いているならともかく、使うのはお止めなさい。どうしても使いたいなら、should は省略した方が無難ですよ。」

【英文法】仮定法の倒置と仮定法過去・仮定法過去完了の訳し方
仮定法は if を用いなくても、前置詞、不定詞、動名詞、他の接続詞などを用いても表現する事ができてしまいます。この事を知らないでいると、試験問題等の英文中で仮定法が使われている事に気付かないという、とんでもない醜態をさらしてしまうことになりかねません。ニュース記事で頻繁にこういった仮定法の使われ方がしているという事実こそが、仮定法がそれだけ重要な英文法の一つだという事を如実に物語っています。

やはり古臭過ぎるというのが一番の理由で、その古臭さを少しでも隠すというか消すために should を省略しているみたいですね。lest he’d lose his temper ← このスレッドの中でも酷い言われ方をしています。唯一、Remembrance Sunday で救われていますが、とにかく一部のネイティブ達がいかにこの単語を毛嫌いしているかがよく分かります。日本でも受験英語の申し子のように言われているような気がしないでもないです。

スポンサーリンク

それでも lest は使われている

最新のニュースで lest は使われているんですよね。Kasich can’t let the dream die

But the governor is confident. He was born confident. Lest we forget, he first decided he was ready to be president more than 16 years ago. He declared himself a candidate in 1999, then folded up the tent just a couple of months later.

「しかし、ジョン・ケーシック現オハイオ州知事は自信に満ち溢れています。彼は生まれついての自信家です。忘れてならないのは、ケーシック知事は16年以上も前に既に大統領になる準備ができていたという事です。彼は1999年に大統領選に出馬、その僅か数ヶ月後に共和党の候補者指名争いから撤退しました。」

base、No muss, no fuss、Sarcasm aside、whole number 意味
base 2のbaseを日本語訳すると何になるのかググっていたら、まず最初に目についたのが底2という訳でした。さらに調べると基数2という訳も出てきました。どっちが良いのか悩むところですが、検索ヒット数で比較したい場合、底2の方が基数2よりも若干多かったので、底2の方がいいのかもしれません。
スポンサーリンク

for fear, in case, so that wouldn’t

lest ~ should とほぼ同じ意味の言い回しに、for fear (that), so that ~ wouldn’t がありますが、for fear (that) はあまり使わない方がいいみたいです。→ lest / for fear / so that not ネイティブ的には、in case が主流みたいな感じがします。lest も for fear も文語専門フレーズなので当然なんですが。

I’ll take an umbrella in case it should rain.
I’ll take an umbrella in case it might rain.
I’ll take an umbrella in case it rains.← indicative (直接法)
雨が降るといけないから傘を持っていくつもりです。

未来形でも in case の後は現在時制が使われている事に注意。  should/might がつくと雨の降る確率が低くなる。should を仮定法扱いする場合もある。イギリス英語の場合、現在仮定法が使われている事を明確にするためにshouldを使うネイティブもいるので、この辺のところは、アメリカ英語とイギリス英語で異なってくるのかもしれません。アメリカ英語の場合、in case は仮定法と一緒には使わないと名言しているネイティブが参考サイト内に何人かいます。

in case のあとには、法助動詞も含めたindicative mood (直接法)が続くと覚えておいた方が無難かもしれません。仮定法のshouldなら、仮定法現在のrainが使われますが、shouldが仮定法ではなく、単純に法助動詞(直接法)として使われている場合は、直接法現在のrainsになるという、仮定法shouldと法助動詞should の使い分けも同時に覚えておくといいかもです。後、現代英語においては、仮定法 were to は実現可能な事にも使われるという事もついでに覚えておきましょう。

I took an umbrella with me for fear (that) it should rain.
I took an umbrella with me for fear (that) it might rain.
雨が降るといけないから傘を持って出た。
I will call him for fear (that) he will oversleep.
彼が寝坊するといけないから彼に電話をするつもりです。

for fear (that)の場合、in case とは違い、未来時制も使われます。

参考サイトfor fear that he < should / would > fall behind others
参考サイトin case: subjunctive/indicative?

仮定法 仮定法現在 should 原形不定詞
subjunctive mood (仮定法)、present subjunctive or mandative subjunctive (仮定法現在) が消えつつあると言われ続けて久しいですが、この辺の文法はネイティブ以上に、文法偏重主義の申し子である(古い伝統を重んじる)、日本人英語学習者達の方が大事にしているではないでしょうか。
スポンサーリンク
スポンサーリンク