今日は inequality symbols (不等号)が、英語でどのように表現されるのかを調べてみることにしました。日本語だと、x>2(xは2より大きい)、x<2(xは2より小さい、xは2未満)、y≤3(yは3以下)、y≥3(yは3以上)、のように表現しますが、これが英語だとどういう英単語やイディオムが使われのかを見て行きます。
イディオム more than meets the eye 意味、例文
more than meets the eye というイディオムを、The Transformers: More Than Meets the Eye というアメリカで連載中の comic (漫画)で偶然見かけました。more than meets the eye ってどういう意味?と聞かれたら、more than ~ = ~以上の、meet the eye = 目に映るを足した目に映る以上のという意味だよと答えれば無問題です。
先ず、等号の場合は日本語だと、z=3(zと3は等しい)となりますが、英語だと、Z equals three. Z is equal to 3. になります。等号否定の、z≠3(zと3は等しくない)は英語だと、Z doesn’t equal three. Z is not equal to 3. になります。これは単純なので非常に解りやすいのですが、不等号の場合は以下・以上と未満、より上を区別しなければならないので、かなりややこしくなってしまうのが難点です。
couldn't care less vs. could care less 意味、違い、使い分け
イディオムcouldn't care lessとcould care lessの意味と違いと使い分け方を調べてみました。先ず、I couldn't careless.と、carelessとcare lessを間違えないように注意が必要です。careは動詞、carelessは形容詞なので、carelessだと文に動詞が存在しないので文自体が成り立ちません。
greater than or equal to (~以上)
不等号≥(greater than or equal to)は、日本語の場合、~以上となりますが、英語では at least, no less than, not less than と言い表すみたいです。
He is (no/not) less than 18 years old. 彼は18歳以上です。
He is at least 18 years old. 彼は少なくとも18歳以上です。
He is (no/not) younger than 18. 彼は18以上です。
He is older than 18. 彼は18以上です。
The age limit for the candidates is 18 years minimum.
志願者の年齢制限は18歳以上となっています。
a little, little, a few, few, lots of, a lot of, many, much の意味と違い
a little, little, a few, fewとa lot of, lots of, many, muchを使う時に気を付けることは、lots ofはインフォーマル過ぎるので会話以外ではあまり使わない。a lot ofも厳格なフォーマル英語が要求される場面では使用は避けた方がいい。それと、much, little, a little (不可算名詞)、many, few, a few(可算名詞)ということです。
not less thanはno less thanよりもかなりformalな言い方で、絶対に~以上でならなければならなという意味合いがあるので、法的文書等に使われるみたいです。
less than or equal to (~以下)
不等号≤(less than or equal to)は、日本語の場合、~以下となりますが、英語では at most, no more than, not more than と言い表すみたいです。
He is (no/not) more than 18 years old. 彼は18歳以下です。
He is at most 18 years old. 彼はどんなに多く見積もっても18歳以下です。
He is (no/not) older than 18. 彼は18以下です。
The age limit for the candidates is 18 years maximum.
志願者の年齢制限は18歳以下となっています。
not more thanはno more thanよりもかなりformalな言い方で、
絶対に~以下でならなければならなという意味合いがあるので、法的文書等に使われるみたいです。up to 18 years of age (18歳以下)という言い回しもできます。
so much the worse for/so much worse forの意味・用例
newsweekサイトのニュース記事の中に、so much the worse for the Constitutionという箇所があり、憲法にとってもっと悪いみたいな訳なんだろうなと思っていたのですが、一応念のために辞書でこのイディオムの意味を調べてみたら、全然違う意味だったので、やはり、勝手な思い込み(脳内妄想)は危険だということを痛感させられた次第であります。
greater than (~より大きい)
不等号>(greater than)は、日本語の場合、~より大きいとなりますが、英語では above, over, more than と言い表すみたいです。
He is more than 18 years old. 彼は18歳より上です。(19以上)
He is above 18 years old. 彼は18歳より上です。(19歳以上)
He is over 18. 彼は18より上です。
The upper age limit of the applicants must not exceed 18 years.
志願者の年齢制限の上限は18歳を上回ってはならない。(19歳以上不可)
above the age of 18, over the age of 18(18歳より上)を18歳以上と表したい場合は、(age) 18 and aboveか、(age) 18 and overとすればOKです。しかし、
If you have turned 16, can you say that you are over 16 years old? ← このサイトを見ると、ネイティブによってはover 16 は16歳も含むと言っているので、ここら辺の詳細はイマイチはっきりしませんが、厳密に言えば、over 16は17歳以上を意味するので、その辺の曖昧さをなくす意味でも、16歳以上を意味する場合は、16 and overか16 and olderを使うのがベストな選択とも言えます。aboveについてもoverと全く同じ事が言えます。Strictly speaking, over 18 = above 18 = more than 18 = 19歳以上です。18は含まないので、18歳以上では決してありません。
関係代名詞: 擬似関係代名詞 but, than, as
quasi (pseudo) relative pronouns (擬似関係代名詞)は試験英語では必須です。擬似という言葉とは相反して(疑似餌は一見餌のように見えて中身は餌ではない)、一見関係詞とは似ても似つかない英単語なのですが、実際は関係詞のように使われているという、とても不思議な単語です。butやthanを見て関係代名詞とは普通は誰も思わないでしょう。
smaller than (~より小さい)
不等号<(fewer than)は、日本語の場合、~より小さい、~未満、となりますが、英語では below, under, less than と言い表すみたいです。
He is less than 18 years old. 彼は18歳より下です。(18未満)
He is below 18 years old. 彼は18歳より下です。(18歳未満)
He is younger than 18. 彼は18より下です。
He is under 18. 彼は18より下です。
The upper age limit of the applicants must be lower than 18 years.
志願者の年齢制限の上限は18歳より低くなければならない。(18歳以上不可)
below the age of 18, under the age of 18(18歳より下)を18歳以下と表したい場合は、(age) 18 and belowか (age) 18 and under とすればOKです。
イディオム any more, anymore 違い、意味、例文
any more, anymore は一見同じに見えるので、どっちを使っても意味は変わらないんじゃないかと思えてしまうのではないでしょうか。例えば、any one, anyone もどっちを使っても問題が無いように思われるのですが、実際は両者には大きな意味の違いが存在します。any one はどれか一つ、誰か一人、という意味です。
no less than, no more than
no less than = as many (much) as, no more than = only、という意味もあります。文脈次第ではそういう意味にも取れるということみたいです。あくまでも、文の内容次第ということです。
It costs no more than a few bucks. = It costs only a few bucks.
たったの数ドルしかかかりませ。
It costs no less than 100 dollars. = It costs as much as 100 dollars.
100ドルもします。
There is more than one or there are more than one
There is more than one or there are more than one これも一見非常に単純な問題なように見えます。more than oneは、2個以上という意味なので、主語は複数形です。従って、subject-verb agreement(主語・動詞一致)の観点からThere are が正解のように思えます。
ここでは数ドルしかと価格の安さを強調しているno more thanと、100ドルもと価格の高さを強調しているno less than = as much asですが、as much as, as many as にはこの他にも、~だけ、~ほど、という意味もあります。
The facility can house as many as 20 students at a time.
その施設は一度に生徒を20人ほど収容できます。
参考サイトInequality Vocabulary
more than ever before/than ever beforeの意味・用法
イディオム、more than ever before = 今まで以上に、かつてないほどに、than ever before = これまでより、従来にも増してという意味で、more important than ever beforeなら、今まで以上に重要、これまでになく重要という意味になります。more famous than ever beforeは、従来に増して名が知れるといったような意味になります。