日本人ほど海藻好きな民族もいないのではないでしょうか?おでんと言えばコブ、味噌汁と言えばアオサ、煮付けと言えばひじき、サラダと言えばワカメ、酢の物と言えば水雲(モズク)、寿司と言えば海苔、煮物と言えばあらめ、他にも、心太(トコロテン)や寒天の天草などもあります。羅臼昆布などはおでんの出汁には最高ですね。我が家は毎日海藻を食していますが、特にのりが圧倒的に多いです。味付けのり、ノリの佃煮、茶漬けやおにぎりには焼き海苔、みたいに使い分けています。
日本に古くからある藻塩について前回も書きましたが、日本人と海藻は切っても切れない縁にあると言っても、決して過言ではありません。それだけ海藻は日本の食生活、食文化に深く浸透しています。海苔の無い鉄火巻きや軍艦巻きは有り得ないし、昆布の無いおでんも考えられません。考えただけでもゾッとしてしまいます。
海藻をもっと食べるべき?
今日は、http://www.netdoctor.co.uk、というサイトからの引用です。
Should we be eating more seaweed?
When thinking of seaweed as a foodstuff, most of us think of sushi, but there are numerous types of edible seaweed, which can be classified into green, brown and red seaweed. Red seaweed is probably the most commonly consumed in the UK, and includes nori (the seaweed used in sushi rolls), and dulse (a chewy reddish-brown seaweed often used in soups). Brown seaweed includes several varieties including kelp, hijiki, wakame and arame. Green seaweed is seen less on menus, but is also known as sea lettuce or ulva.
「食材として海藻を考える時、私達のほとんどが、寿司を思い浮かべますが、緑藻、褐藻、紅藻に分類される、かなりの種類の食用海藻が存在します。紅藻はおそらく最も広くイギリス国内で消費されていて、海苔(寿司ロールに使われている海藻)やダルス(よくスープに使われる腰のある海老茶色の海藻)を含んでいます。褐藻は、昆布、ひじき、わかめ、あらめを含むさまざまな種類があります。緑藻はあまりメニュー上では見かけませんが、アオサ、あるいは、アオサ属の海藻の別名で知られています。」
ダルスというのは聞き慣れない海藻ですが、ちょっと気になったので調べてみました。
話題のスーパーフード、ダルス
今話題の海藻「ダルス」とは、日本ではまだあまり馴染みがないですが、カナダや北欧で食べられている海藻です。紅藻類の海藻で、生の状態では赤茶っぽいですが茹でると鮮やかな緑色に変わります。
「ダルス」は他の海藻に比べて、タンパク質が豊富で、食物繊維、ビタミン群(ビタミンB6、ビタミンC)やミネラル群(鉄、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、ヨウ素、亜鉛)、抗酸化物質も沢山含まれています。
その栄養価はケールの2倍と言われています。
そして、このダルスが注目されるきっかけになったのは、揚げるとベーコンの味がするという特徴です。
ダルス!揚げるとベーコン味とは最高ですね。スーパーフードなベーコンです。栄養価があの超有名なスーパーフードのケール(青汁)の2倍!!海藻パワーはやはり凄かった。
海藻の栄養価
Seaweed is a rich source of a number of minerals, including calcium, iron, zinc and selenium. It is a good source of fibre, and the vitamins A, B, C and K. However, because we only eat small amounts here in the UK, it may not contribute a significant amount of these nutrients. The exception to this is iodine.
「海藻は、カルシウム、鉄、亜鉛、セレニウムを含む、多くのミネラル類の宝庫です。食物繊維とビタミンA、B、C、Kが豊富に含まれています。しかし、ここイギリスでは少量しか食されていないので、これらかなりの量の栄養を提供してはいないかもしれません。ヨウ素はこれの例外です。」
海藻はミネラル、ビタミン、食物繊維が豊富らしいです。後ヨウ素も含んでいます。
Research has shown that the phytochemicals and other properties in seaweed can also help to lower blood pressure, assist with weight control, and reduce cholesterol levels – similar to other vegetables.
「研究が、海藻中の植生化学物質と他の性質が、血圧を下げたり、減量支援、コレステロール水準の低減など、他の野菜に似た働きをする事を示唆しています。」
海藻も野菜のような健康によい働きをするようです。野菜代わりにもなるみたいです。
Seaweed is one of the richest sources of the mineral iodine. The body does not make its own iodine, so it is an essential part of the diet. Iodine is an important part of the thyroid hormone thyroxine, which is needed for normal growth and metabolism. The thyroid gland also has a regulatory role in weight management, temperature control, energy levels and mood.
「海藻は天然ヨードが豊富な食品の1つです。人体はヨウ素を作れないので、食事で摂取する必要があります。アイオダインは、正常な発育と新陳代謝に必要な甲状腺ホルモンサイロキシンの重要な成分です。甲状腺は体重管理、体温調節、エネルギー準位、気分を制御する役目を担っています。」
ヨウ素は甲状腺ホルモンには重要な存在らしく、体内のさまざまな機能を制御するのに必要不可欠の栄養素みたいな感じです。海藻はそのヨードが豊富なんです。海藻は2型糖尿病にもいいかもしれないということみたいです。これについてはさらなる研究が必要なようです。
A 2014 study concluded that seaweed can be a great source of iodine for women with iodine deficiency. However, caution should be taken with seaweed or kelp in the form of a dietary supplement, as these can provide iodine in excessive quantities.
「2014年の研究は、海藻はヨウ素欠乏症の女性にとって、大きなヨウ素源になると結論付けています。しかし、海藻、あるいは、昆布を使った健康補助食品(サプリメント)は、これらの製品がヨウ素の過剰摂取をもたらすので、注意が必要です。」
サプリは良くないような感じですが、これはあくまでも英国人の話で、日本人の場合は事情が少し変わってくるかもしれません。
Due to the high iodine levels, it is advised that brown seaweed is consumed no more often than once a week.
「高いヨウ素水準の理由から、褐藻は週1より多い頻度では食べないようにアドバイスされています。」
ワカメや昆布は週1ペースでは食べてはいないですが、食べる時は毎日食べる時もあります。食べ過ぎには気を付けた方がいいのかもしれません。甲状腺の病気を抱えている人は、海藻を食べることについて、医師に相談を受けた方がいいようです。そもそも甲状腺の病気を抱えていたら医師からそういう話をされると思うんですが、どうなんでしょうか。
何れにしても、どんなスーパーフードでもその1品にこだわり過ぎずに、食べ過ぎを避けて、色々な栄養をバランスよくとる事が重要だということです。偏食はスーパーフードであっても良くないということみたいです。あくまでもバランスが大事だということのようです。